
子宮筋腫とは子宮にできる良性のこぶ(腫瘍)のことです。妊娠初期には流産を引き起こすこともありますが、心拍が確認されていればその後は問題ないことが多いでしょう。
胎盤が圧迫されて多少小さめの赤ちゃんになることがありますが、障害などを起こすことはまずないようです。筋腫が子宮口に出来ていると帝王切開になる可能性があります。
子宮内膜症の大きな悩みは、不妊と月経痛ということでしょう。この2つの悩みは妊娠してしまえば同時に解決します。また子宮内膜症は、卵巣を取り除くなどの大きな手術をしている場合を抜かして、赤ちゃんや分娩に影響することもまずありません。
しかし残念ながら、出産後に内膜症が治っているわけではありません。ただ出産を経験したことでホルモン分泌の大きな変化があり、症状が改善されていることもあります。
卵巣が腫れて大きくなってしまうことを「卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)」と言います。卵巣腫瘍の約90%が卵巣嚢腫で、卵巣に水や粘液がたまりこぶしのように大きくなることもあります。卵巣嚢腫のほとんどは良性ですが、「充実性腫瘍」という硬いコブを伴うと悪性の場合があります。
妊娠初期には「絨毛性ゴナドトロピン」というホルモンの刺激で、卵巣が腫れやすくなります(ルテインのう胞)。この場合はだいたい妊娠12週以降は小さくなるので心配は要りません。しかしルテインのう胞ではなく卵巣嚢腫と診断され、直径5センチ以上になると手術が必要になることがあります。
普通は胎盤が完成する頃になると消滅する、卵巣内の黄体が成長して「のう胞」になってしまう病気です。割合としては10%程度。妊娠の継続に何も問題がないことが多いですが、のう胞が大きくなりすぎた場合は手術をしてとることもあります。
大きくなった子宮や赤ちゃんの重みで、子宮口が開いてしまう病気です。全体の1~2%の確率で起こり、妊娠中期の20~25%の流産の原因になります。
前の流産などで子宮頸管無力症がわかっているときは、妊娠12~16週くらいの時期に、子宮頸管縫縮術という頸管を縛る手術をします。
ポリープとは粘膜から発育したイボを総称して言います。子宮にできるポリープは子宮頚管ポリープと子宮内膜ポリープがあります。
妊娠中は子宮頸管が充血しやすく、不正出血の原因になることもあります。子宮頚管ポリープはほとんどが良性のものですが、子宮頸がんの場合があります。
STD(性感染症)による病原菌ではなく、大腸菌やブドウ球菌などの一般的な細菌によって起こる膣炎を非特異性膣炎と言います。
非特異性膣炎は妊娠中など、抵抗力が落ちているときに起きやすく、膣が腫れたりかゆみをともなったりします。抗生物質を投与して治療していきます。
女性に起こりやすく甲状腺が腫れてしまう病気です。甲状腺ホルモンの分泌異常が原因の1つですが、妊娠中にはホルモンバランスの変化から甲状腺腫が起こりやすくなります。とくに問題がないことが多く、出産後には腫れも元に戻ることがほとんどです。
骨粗鬆(しょう)症とは骨からカルシウムが溶け出し、骨がスカスカ(隙間だらけ)になる病気です。老化現象の1つで骨が変形したり折れやすくなります。
妊娠や出産、授乳で赤ちゃんにカルシウムを取られることでも起こりやすく、「カルシウム」「ビタミンD」の摂取が予防対策になります。
30~40代の女性に多く見られ乳房に大小の「しこり」が出来ることです。乳がんと間違えることも多いですが、乳腺症は良性なもので乳がんに移行することもありません。
妊娠中に乳腺症になる人も多いですが、出産後も特に問題もなく母乳で赤ちゃんを育てられます。乳管が詰まる乳腺炎の対策として清潔な手で乳房のケアを小まめにすると良いでしょう。
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