妊娠中のデリケートゾーンの治療は、早めに治療して出産時の赤ちゃんへの感染を防ぎます。毎月の定期健診でも治療の相談ができます。特に妊娠後期、カンジダ膣炎は出産間近になると健診でも先生がチェックする項目の1つです。
カンジダ膣炎は、妊娠中だからといって治療が制限されることはありません。むしろ、妊娠中だからこそ早期治療が望まれます。
カンジダ膣炎の治療では、膣内に抗真菌剤の膣錠を入れます。真菌を退治するので抗真菌剤です。細菌を退治する時に使用する抗生剤は真菌には効果が期待できません。その為、使用する治療薬は医師に判断してもらいます。
抗真菌剤の内服もあります。どちらも市販では手に入りません。通常は1~2週間で薬の効果が現われて症状が軽減していきます。
最近はカンジダ膣炎の再発治療薬が開発されて、市販で手に入ります。しかし、これは1度カンジダ膣炎になって医師の診断を受けて治療した人が使用するものです。
つまりカンジダ膣炎の可能性があるだけで、医師による診断と治療を行っていない場合は、先ずは医療機関に相談します。妊娠中は、定期健診時の内診で相談してみましょう。
カンジダ膣炎になると、非常にかゆい症状が続きます。これに対して、抗真菌薬の塗り薬が適用されます。実は、市販のかゆみ止めを使用すると悪化することがあります。同じように、ステロイドもカンジダ膣炎のかゆみには適していません。
カンジダ膣炎は非常に強い痒みが最大の特徴です。我慢できずにかいてしまうと、もともとデリケートな部分ですから傷が付きやすく、更に細菌に感染したり排尿痛が現われることもあります。
出産時にカンジダ膣炎のカンジダ真菌が膣内で増殖したままだと、母体よりも赤ちゃんに影響があります。赤ちゃんは産道を通って産まれてきますが、その際にカンジダ真菌に感染してしまう可能性が高いのです。
もしも、産道でカンジダ真菌に感染してしまうと、赤ちゃんに鵞口瘡(がこうそう)や皮膚炎が現われる可能性があります。
新生児の鵞口瘡は、口腔鵞口瘡(こうくうがこうそう)とも呼ばれ、舌に苔のようにびっしりと白いカビが発生します。皮膚炎になると、薄くやわらかい肌に炎症を起こしてしまいます。どちらも出産後に治療の必要な症状なので、産道感染は避けるべきです。
また、おむつかぶれがひどくなる原因の1つとしても、カンジダ真菌の産道感染が関係していると言われています。
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カンジダ膣炎になって治療をしても、再び症状が出ることがあります。カンジダ膣炎は再発しやすい症状なので、その都度、病院で治療をします。
ですから、1度カンジダ膣炎と診断されたら、治療後も再発の可能性があるということです。ただし、再発の可能性は高いものの頻度は人それぞれです。あまりにも再発回数が頻繁な場合は、もう1度医師に相談してください。
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