カンジダ膣炎を予防するためには、体力を落とさないことが大切です。栄養のある食品を摂取して、よく休んで疲れのたまった状態のまま頑張らないことも大切です。
カンジダ膣炎の原因となるカンジダ真菌は、本来は体の中に在中していて悪影響を及ぼすことはありません。しかし、体調が崩れたりして一時的に体力が衰えたり、疲れが溜まった時はカンジダ真菌が増殖します。体調を整えて健康な生活を送ることは、カンジダ真菌の増殖を抑えることに繋がります。
余談ですが、糖尿病の人はカンジダ膣炎になりやすいと言われています。血糖値が上がると、菌の繁殖が活発になるからだそうです。妊娠すると甘いものが急に食べたくなる時期もあるかもしれません。糖分の摂取量には気を付けましょう。
妊娠中は体型や腰回りのサイズが変化しやすい時です。妊娠初期は、まだ妊娠前の下着を使用する妊婦さんもいます。でも、妊娠中期からはだんだんお腹の膨らみも大きくなって、腰回りがふくよかになりがちです。変化を感じたらマタニティ用のショーツを用意しましょう。
ショーツは通気性があって汗を吸収しやすい素材がベストです。マタニティ用は綿が主流なので素材に問題はありません、サイズやゴムの当たり具合をチェックしてください。
太ももまであるガードルや、締め付けの強いスパッツやレギンスは熱がこもりがちです。汗でかぶれることも心配で、カンジダ膣炎の予防を考えるなら着用時は汗をかいたままにしないよう気を付けます。汗は菌の繁殖を促すからです。
ナプキンやタンポンは妊娠中は無縁かもしれませんが、妊娠前にカンジダ膣炎にかかっている場合は再発の可能性もあるので、今後の使用時には気を付けましょう。
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もしもカンジダかもしれないと思ったら、デリケートゾーンの洗浄で石鹸を使用することはできません。
不用な在中菌を取り除こうと思って石鹸を使用することで、かえって皮膚に刺激を与えて悪化するおそれがあります。ボディーブラシや垢すりタオルの使用も控えましょう。一見、皮膚がツルツルに感じる部分は角質を取り除きすぎている恐れもあります。
それにカンジダ膣炎の場合は、軽い症状なら膣内の自浄作用で治ることもあります。膣内には善玉菌も存在するので、全てを取り除く事が得策とは言えません。膣内は自浄作用が働く事で、清潔が保たれます。
人の顔では、まぶたの皮膚が頬やあご部分よりも薄いのですが、デリケートゾーンはまぶたよりも薄い角質層です。洗顔時よりも更に優しく洗浄すべき部分なのです。
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