弛緩法とは、分娩を控えた妊婦さんが知らず知らずのうちに緊張するのを予防するため、意識的に力を抜き身体をリラックスさせる方法です。弛緩法はラマーズ法やソフロロジー法の「出産に対する過度の緊張や恐怖心をなくす」という考えに基づき、体操やヨガなどを行いながら落ち着いた精神を身につけようとする方法です。
「陣痛は痛みを伴うもの」、出産を控えた妊婦さんは誰でもこの思いと葛藤しなければなりません。そしてもし不安や恐怖を持ったまま分娩に臨んでしまうと、子宮口や産道が緊張のために固くなってしまい思わぬトラブルが起こってしまうことがあるのです。
そこでこの緊張や恐怖を乗り越えるための考えられたイメージトレーニングが弛緩法です。弛緩(しかん)とは張りつめたものが「ゆるむ」こと。出産の知識や呼吸法を身につける、あるいは精神状態を安定させることで、緊張から解放されることが弛緩法なのです。