ラマーズ法とは妊娠中から呼吸法や弛緩法を取り入れることによって、出産に対する過度のな緊張や恐怖心をなくして、出来るだけ自然な形でお産をしようとするものです。
別名→精神予防性無痛分娩法
ラマーズ法は「子宮収縮が痛みを伴う」「分娩体位が決められている」「産む場所が決められている」という先入観をなくすことにあります。
1970年代に日本でも紹介された、旧ソ連の生理学者パブロフが発表した反射理論。犬にエサを与えるときに必ずベルを鳴らしていたら、エサが無くてもベルを鳴らせば犬がよだれをたらすようになった実験です。
人間には言葉があって出産前から「陣痛、分娩は痛みを伴う」という、先天的、遺伝的な固定観念があります。ラマーズ法でよく取り上げられるこの条件反射は、「陣痛、分娩は痛みを伴う」という固定観念をなくすことによって、無用な緊張をなくし痛みを和らげるというものです。
ラマーズ法は他人や機械を頼ったお産ではなく、自分自身の力で出産しようとするものです。それは楽なお産、またはお産のためのマニュアルという意味ではありません。
マニュアル通りにやろうとすると緊張を招き、うまくやろうと思うほど自然とは程遠いい分娩になってしまいます。ラマーズ法は「今からだが何をしたがっているか?」を問いかけ、「それを実行していくだけでいい」という発想を持ちます。
産痛は誰しも胎児が産道を通り抜けるときの痛みであり、多少の違いがあっても本来それほど「痛みに差はない」と考えられています。
他の人と同じ痛みなのに不安や恐怖、緊張から何倍もの痛みになってしまうことがあるのです。
「産みの苦しみがあれば生まれる喜びがある」
「痛みから逃げるようとするから追いかけてくる」
陣痛を受け入れようとする気持ちがラマーズ法の基本となります。
ラマーズ法の最大の魅力はリラックスすることでも、痛みを和らげることでもありません。自分自身の力で分娩をした、赤ちゃんを得たという達成感なのです。
医療を必要最小限に抑え、産婦が積極的に分娩に取り組む出産法をアクティブバースと言います。助産師や医師は分娩をサポートする立場で、あくまで分娩するのは産婦自身が行います。
ソフロロジー法は眠りに入っているような状態で分娩する出産法です。ヨガや座禅、イメージトレーニング、瞑想、特殊BGMなどによって、催眠術や暗示をかけたような状態によって痛みを感じなくさせる方法です。