妊娠初期に「30分ごとにトイレに行っている」「なんでこんなにトイレが近いんだろう?」といった悩みをもつ妊婦さんはたくさんいます。
妊娠すると体液が増加し腎臓機能が高まります。腎臓の働きが活発になると尿管を通って尿が排出されやすくなります。
一回り大きくなった子宮が膀胱を圧迫します。そのため尿がたまらないうちに尿意を感じます。
子宮は膀胱の裏側にあります。妊娠初期に子宮が大きくなり始めるとまず膀胱が圧迫されるのです。この症状は妊娠4ヶ月ごろまで続き、子宮が大きくなっておなかの方にあがってくると少なくなります。
妊娠中期には比較的この症状は治まりますが、赤ちゃんが骨盤の中に下りてくる妊娠後期にまた出始めるので覚えておくといいでしょう。
生理現象なので決定的なものはありませんが、おしっこに行く前に少しのあいだ前かがみになると膀胱におしっこが残らないようです。また夜中に頻尿が多くて悩んでいるときは、夕方以降に水分を控えるといいでしょう。
膀胱や子宮の位置などにも個人差があります。頻尿にならないのは何も心配なく、逆に喜ぶべきでしょう。ただ1日に必要な水分を取っていない時は問題です。
水分摂取量が少ないと尿路感染症などを引き起こすことがありますので、水分補給を忘れずにしましょう。