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シミの基礎知識

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妊娠週&出産カウントダウンの設定

妊娠中、産後にシミが増えていませんか?シミができるメカニズムを、女性目線でわかりやすく説明しています。

シミは紫外線を浴びてもすぐには現れません。妊娠中や産後に現れるシミは妊娠前に浴びた紫外線の影響を受けています。

シミの正体

私たちの肌に現れるシミの正体は、メラニン色素です。

メラニン色素は皮膚の最も奥底にある色素細胞(しきそさいぼう)であるメラノサイトに紫外線が届くと、メラニン色素をたくさん生成します。

メラニン色素が皮膚表面や、表面近くの浅い場所に停滞して沈着すると、肌に色素斑(しきそはん)と呼ばれる黒っぽい部分が現れます。これが肌のシミです。

メラニン色素と肌色

美肌

メラニン色素は、黒褐色の「ユウメラニン」と黄赤色の「フェオメラニン」の2種にわけることができます。シミに関しては黒褐色のユウメラニンが影響しています。

もともとメラニン色素は肌にあり、色素量で人それぞれの肌色が決定します。メラニン色素の量が少なければ肌色も薄めになります。髪の毛や瞳の色も、メラニン色素の量で変わります。

例えばユウメラニンの量が多い人は黒髪、目の色も黒褐色が強くでます。年をとると黒髪が生えなくなるのは、ユウメラニン色素が減少しているからです。

逆にフェオメラニンの量が多い人は、色白で髪の色素も薄いので黒よりも赤みの強い髪色になります。ユウメラニンがまったく無いと金髪になります。

妊娠してもメラニン色素の量に大きな変化はないようです。妊娠・出産期はなかなか美容室に行けない妊婦さんも多いけれど、ケアを怠ったから髪色が悪くなるということはありません。

メラニン色素は悪者?

メラニン色素は悪者どころか、ボディーガードのような役割も担っています。メラニン色素は太陽光からの紫外線を吸収してしまう、やっかいな特徴を持っています。

紫外線が直接、肌に吸収されると細胞が壊れてしまいます。細胞破壊を広げないために、代わりにメラニン色素が紫外線を吸収してくれるのです。

ただでさえ皮膚が過敏になりがちな妊娠中は、メラニン色素の紫外線吸収力に助けられています。もしもメラニン色素が紫外線を吸収していなかったら、もっと肌細胞がダメージを受けてしまいます。

メラニン色素の遺伝

髪の色を決定づけるメラニン色素は、ある程度遺伝します。ママのメラニン色素とパパのメラニン色素の組み合わせによって、赤ちゃんがママとは違う髪色になるケースもあります。

パパもママもユーメラニンの量が多ければ、赤ちゃんの髪も黒くなる可能性が高くなります。くわえて、地域や民族性の現れることもあります。例えば同じ黒褐色でもストレートやくせ毛など特徴的な違いがあります。

シミのメカニズム

メラノサイトの行方

肌の奥底のメラノサイトで生成されたメラニンは、肌のターンオーバーで不要な汚れとして垢(あか)等になって落ちていきます。

メラニンとシミ

でも、紫外線を沢山浴びると細胞や角質が傷付けられるので、脳の防衛機能が働いて「もっとメラニン色素を生成して、紫外線を吸収して!」と命令します。メラノサイトは予定以上にメラニン色素を増やします。

肌に取り残されたメラニン

増えたメラニン色素は多すぎて、肌のターンオーバーだけでは排出できなくなります。これが肌から排出されずに残ってしまいます。

肌に残ってしまったメラニン色素は、排出されないもののターンオーバーとともにだんだん表皮まで上がっていきます。

行き場のない、余剰分のメラニン色素が表皮に向かうときに肌に沈着して、シミとなって私たちの目に見えるようになります。

つまり、紫外線を浴びたらすぐに出てくるわけではないのです。もしも、紫外線を浴びてすぐに出てくるシミがあったら、それはもう少し以前に浴びている紫外線が影響していると考えてください。

吹き出物に気をつけて!

妊娠すると肌のホルモンバランスが変わったり、食生活で栄養バランスが偏って吹き出物ができやすくなります。睡眠不足や起床時間の変化も影響しています。

吹き出物ができたときは、その後のケアも続けてください。ニキビなど吹き出物の跡は、メラニン色素が目立ちやすく茶褐色に残ることが心配です。

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