妊娠6週前半に胎芽を確認された方が多いようです。またほとんどの人は胎芽の確認と同時に「卵黄嚢(らんおうのう)」という赤ちゃんの栄養袋(お弁当箱のようなもの)も、確認されたでしょう。胎芽ついては妊娠6週でも簡単に説明していますが、胎芽とは胎齢が8週未満の赤ちゃんのことをいい、それ以降の赤ちゃんを胎児と呼ぶようになります。
胎芽は英語で「Embryo」と書きますが、これはギリシャ語から発生した言葉で「成長する」と言う意味があります。
なお、この質問は「受診時に、心拍は確認できなかったけど、胎芽のみ確認できた人」にお答えしてもらっています。その理由は、心拍も一緒に確認できた人は、胎芽はその時期よりも、もっと以前に確認できていた可能性が強いからです。
妊娠の確定は、「尿検査で妊娠反応」→「胎のうの確認」→「胎芽の確認」→「心拍の確認」というような感じで進んでいきます。ではそれらが確認されると、どんなことが確定されるかを以下でおさらいしてみます。
受精、着床が成立したということです。妊娠検査薬の反応が濃くなれば(維持されれば)、妊娠が継続している可能性が高まります。
子宮外妊娠を否定できます。赤ちゃんが育つ場所が確保され、今後は赤ちゃんの成長を待つことになります。胎嚢には羊水という水が含まれ、羊水が赤ちゃんをいろいろな衝撃から守ってくれるのです。羊水は英語で「amnion」と書き、「小さな子羊」と言う意味があります。
胎嚢の中に胎芽が確認できれば、赤ちゃんが大きくなっていることが証明され、妊娠が継続される確率がグッと高くなります。胎芽が確認される時期は今回のアンケートの通り、妊娠6週前半あたりが多いようです。
胎児心拍が確認できれば、それは赤ちゃんが元気に育っている証拠。妊娠が継続できる可能性は95%以上となります。心拍の確認時期は、胎児心拍はいつ確認できましたか?で説明しています。
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