胎齢 28→34日
赤ちゃん(CRL) 4~6mm→7~10mm
胎のう(GS) 2→3cm(±1)
6週0日から出産予定日まで238日
6週6日から出産予定日まで232日
妊娠6週の大きな出来事は、経膣超音波によっての「赤ちゃん(胎芽)と卵黄嚢」の確認です。そしてそれに伴い、赤ちゃんの大きさを測定できるようになります。
妊娠5週では赤ちゃんが確認できずに不安だった人も、今週の終わりまでにはしっかりと確認できるはずです。
赤ちゃんの確認と同時に、早い人なら心拍も確認されるかもしれません。心拍動とは赤ちゃんの鼓動のことで、1度見られるようになった心拍は一生動き続けることになり、決して消失することはありません。
そしてもう1つ、
赤ちゃんが測定されると同時に、出産予定日をはっきりと宣言される人が多いでしょう。頭殿長(CRL)の数字については7週のページで詳しく掲載していますが、ここで簡単に妊娠週数と出産予定日の関係を説明しておきます。
妊娠初期の赤ちゃんの大きさは、ママの身長が高くても低くても、また太っていても痩せていても、ほとんど変わりがありません。そこで赤ちゃんの大きさを測ることで、その数値から妊娠した日を割り出すのです。
月経周期が正しい人や「いつ妊娠したか?」が、明確な人は自分の妊娠週数を計算できます。しかし生理不順の人や排卵障害があった人は「いつ受精したか?」が判断できません。そのため赤ちゃんの成長と大きさを計測することで、妊娠週数の修正が必要になってくるのです。
この頃の赤ちゃんの大きさは、頭骨のてっぺんからお尻の突出部の中点までの長さを測り、これを頭殿長(とうでんちょう crown rump length:CRL)と言います。足の長さを入れてないので身長とは違いますが、赤ちゃんの足は絶えず折れ曲がっているのでCRLのほうが正確なのです。
5週の赤ちゃんの身長は「1センチ程度」しかありませんが、赤ちゃんが誕生した受精卵(約0.1ミリ)のことを考えれば、すでに100倍近くの成長をしているのです。そしてさらに出産するときには、今から50倍以上の約50センチまでにも成長します。
赤ちゃんの各部分の計測値から胎齢を割り出し、出産予定日を逆算します。この頃は頭殿長の長さからの判断となります。
出産予定日は、これからの赤ちゃんの成長に伴い、児頭大横径(BPD)、児頭前後径(FOD)、腹部前後径(APTD)、腹部横径(TTD)、上腕骨長(HL)、大腿骨長(FL)、脊椎長(SL)などの計測から、見直しをしていきます。
最終月経があった月に9を加えるか、3を引いたものが出産月になります。最終月経があった第1日目に7を足したものが予定日になります。
出産予定月=最終月経の月+9(または-3)
出産予定日=最終月経の日+7
首がないので顔が胴体に埋まっている感じです。イメージとしては妖怪の「ぬりかべ」が英語の「C」の字のように丸まっている状態です。
「しっぽ」が目立たなくなり、突起だった手足が「カエルの水かき足」のような形に変わってきます。手足や胴体よりも頭の発達が著しいために、かなり頭でっかちです。
生殖器の形成がスタートされ、赤ちゃんが男の子か女の子かで今後の発達が変わるようになりました。女の子は卵巣から、男の子は精巣から生殖器が発達していきます。(性別そのものは受精時で決定されています)
視床下部、腎臓、乳腺などの大切な器官が次々に形成されていきます。骨の周りには筋肉がつき始めて、神経が作られ始めます。この週の終わりには、赤ちゃんはコーヒー豆かそれ以上の大きさまで成長します。
大きくなってきた子宮が膀胱を圧迫するのと、腎臓機能が高まることから老廃物を頻繁に体外に排出しようとすることが原因で頻尿が起こります。排尿時の最後におなかの前(胸の下あたり)で腕を組んで前にかがむと、膀胱を空に出来ますので試してみてください。
ムカムカ、吐き気、嘔吐などの「つわり」の症状が出始める人が多いでしょう。妊娠中に起こる消化器官を中心のトラブルをつわりと呼んでいて、実に妊婦さんの8割程度の人が体験します。
つわりの原因ははっきりと解明されていませんが、hCG(検査薬で陽性反応が出る成分)の大量分泌が関係すると考えられています。つわりのピークは8~9週と言われていますが、個人差が激しく全くつわりがない人もいれば、妊娠後期まで続く人もいるようです。
この頃には妊娠に対して、たくさんの知識を勉強した人が多いでしょう。そして他の人と比べてることで安心を求めるのですが、逆に不安になってしまうこともあるのです。
特にこの時期に「心拍」が確認できないと、必要以上に神経質になる人が多いようです。しかし胎児心拍は6週では確認出来ないことがいくらでもあります。考えすぎることは、おなかの赤ちゃんにとってもマイナスです。今は自分の赤ちゃんを信じてあげてください。
この頃には「気分のむら」(マタニティブルーとは少し違う)が起こりやすくなりますが、それは決しておかしなことではありません。
誰もが必ずしも喜ばしい妊娠とは限りません。また妊娠を望んでいたにせよ、「夫の態度が変わった」今更ながら「金銭的な問題」、「友達と遊べなくなる孤独感」、「やっぱり仕事を続けたい」など、気分の変動が激しくなることが多いでしょう。
でもそれは「妊娠」に対する大切さを理解するからこそ、起こり始めている症状です。そしてそれは「母性本能が芽生え始めているから」とも言われています。
不安になるのは当然なのです。「妊娠」は、あなたの新しい未来への挑戦でもあるのですから。