少子化対策という言葉を聞くようになったものの、実際にどんな対策を協議しているのか、どんな目標を掲げているのかまではわかりにくいのが現状です。現在の少子化対策では、新たに父親の産休取得率80%という案が出ています。
政府の少子化対策では、2015年から2020年までの5年間を集中取り組み期間と位置ずける、少子化対策の原案の閣議決定を目指しています。
原案のなかには、配偶者が出産したときに取得する「父親の産休」取得率80%を目指す案が組み込まれています。しかし現在、父親の育児休業取得率は2013年で約2%です。目標と現実の大きな差が気になります。
育児休業を取得するケースは増えているものの、それは働く女性が産休・育休をとって職場復帰することが増えているケースです。男性が、配偶者の出産や育児を手伝いたいと休暇を申請するケースは目立つほど増加していないようです。ここに休暇申請のとりずらい心境がうかがえます。
女性にとっては出産・育児は自分の体のことなので、男性よりも休暇申請をしやすいものです。男性に関しては「なぜ配偶者がいるのに父親が出産・育児で休暇までとる必要があるのか」という周囲の疑問が残るのも事実です。
父親自身も休暇申請を取得できたとしても、現在受け持つ仕事の一線から、短期間であっても退くことが復帰後にどう影響するのかが心配になるものです。
特に男性は、パートナーの出産によって子どもを育てていく自覚が強まる時期でもあります。仕事への意欲が強まると同時に、産休・育休の必要性も感じて板ばさみに感じてしまうのがつらいところです。
イクメンといく言葉が、ずいぶん認知されています。これも少子化対策と男性の子育てに対する追い風になっています。
気になるポイントは、イクメンを自覚したり積極的に活動している父親もいれば、どこか他人事のような気分で「自分はとてもとてもイクメンにはなれない」と感じている父親もいるところです。両者の温度差、まだまだ大きな距離があるようです。
イクメンと聞くと、子育てに参加することから優しい男性のイメージがあります。逆を言うと、仕事をバリバリこなしていないようなイメージを持つかもしれませんが、産休や育休を取得しなくても、できることから育児に参加することがイクメンの一歩です。はじめから完璧を目指すことなく、構えずに育児に興味をもってほしいです。
実際に父親が産休を取得すると、産後の母体をしっかり休めることができます。授乳は変わることができなくても、おむつ交換や寝かしつけ、沐浴を父親がサポートします。
買い物、掃除といった毎日の家事が軽減されると、母体は昼夜を問わない育児でも休息時間を確保できます。
産後は母体の健康にまで気を遣えずに体調不良になったり、寝不足や育児の悩みから精神的ダメージに悩まされるケースも多々あります。父親が産休をとることで、産後の母体回復や精神的なサポートが期待できます。
特に近所にサポートをお願いできる身内がいない場合は、父親の産休取得がのぞまれます。妊娠・出産が女性だけの問題ではなくなることで、さらに子育てに前向きな家庭が増えることを願います。
また、今後の課題は、こうした出産・育児に対面しないとわからない父親のサポートの必要性を、社会全体が理解することです。どうして産休や育休を男性も取得するのかを、周囲にも知ってほしいです。
参考:毎日新聞「<少子化対策>原案…男性の産休取得率20年までに80%に」
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