
妊娠中もシートベルトは、母体と赤ちゃんを衝撃から守る大切な役割があります。現在の日本では、妊婦はシートベルトの着用が完全には義務付けられていません。本当に妊娠初期から出産までシートベルトをしないで乗車することが良いのでしょうか。
シートベルトの役割は、乗車中の乗り物が事故や異常を起こした時に、外や座席から放り出されて怪我をしないように作られた安全装置の1つです。妊娠の有無に関わらず、シートベルトをしていないと、装着している人よりも怪我や負傷のダメージが高くなります。
事故ではなくても、カーブや曲がり角、急な坂道では体が左右前後に揺れやすいものです。必要以上に揺れて神経に異常が起こると乗り物酔いになります。シートベルトは運転中の過度な揺れを最小限に抑えてくれます。
また、急ブレーキで停止した際は、上半身が前のめりになって腰が浮くので、前方に体が投げ出される危険があります。運転手だけではなく同乗者も同じです。運転手はハンドルがあるので、まだ腕で体を支えることができますが、同乗者はハンドルがない分、体が前方へ投げ出されやすいのです。
妊娠中にシートベルトの着用を不快に思う時は、腹部の圧迫や違和感に耐えられない、気分が悪くベルトをしたくない等、様々です。もともと体を締め付けられることが苦手だと、妊娠していなくてもシートベルトを窮屈に感じる時もあります。
シートベルトの上側のベルトは上半身の胸部周辺、下側のベルトは腹部を支えます。お腹が大きくなればなるほど、シートベルトの固定で腹部が圧迫されていると感じます。
妊娠中のお腹に合わせて、大きくなったお腹を締め付けないように母体を固定するシートベルトがあります。多くはマタニティシートベルトと呼ばれています。シートベルトの役割は、通常と変わりませんが腹部に圧迫感を与えない特徴があります。
通常は腹部を中心にベルトの押さえがありますが、マタニティシートベルトはお腹よりも下を支える為、臨月の出産前後でも安心して使用できます。それでも辛かったら座席を少し倒してみましょう。視界も変わるので乗り物酔いも軽減できます。
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妊娠中のシートベルト装着は、完全な義務ではありません。でも、妊婦だからシー地ベルトをしなくてもよいという解釈ではなく、やむを得ず医師や診断でシートベルトの装着が不可能だと判断された場合は許可されるという解釈もできるのです。
もしも妊娠中に、車に乗ることが多いのにシートベルトが苦痛で嫌だと避けるのならば、こうした妊婦向けのシートベルトも試してみましょう。母体と赤ちゃんの安全を考えたら、シートベルトをすることがマイナスポイントになるとは考えられません。
もちろん一緒に同乗する家族も、後部座席もシートベルトは必要です。特に後部座席でも、運転席と助手席の間に顔を出す位置に座る際は、急ブレーキ時に前に体が移動しやすいので注意しましょう。
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