旅行や里帰りなどで飛行機を利用する時に気をつけてほしいことと、主な航空会社(国内線)の妊婦向けサービスを紹介します。
保険証は急な体調変化で病院にいくことを想定して、必ず身につけておきましょう。スーツケースなど荷物として預けるものに入れず、常に携帯してください。
母子手帳を交付されたら、保険証とセットで持ち歩くことを心がけます。特に血圧やアレルギーなど、個人的に心配面がある妊婦は担当医でなくても分かってもらえるように記入しておきましょう。
飛行機に乗るときの、妊娠週によっては医師の診断書と同意書の提出が求められます。各旅行会社、航空会社で必要かどうか問い合わせておきましょう。
妊娠中の飛行機では普段と変わった環境での出血や破水、急な体調不良も0とは言えません。あせもかきやすいのでハンカチよりもタオルハンカチなど、吸水性のよいものを持参していると座席を汚さず安心です。
飛行機は同じ体勢で座り続けるので、妊婦にとっては足がむくみやすい環境です。搭乗したら靴を脱いで、むくみ解消ソックスをはくのも良いでしょう。リラックスといえども、隣の乗客にはじゅうぶん配慮してください。
飛行機に乗っている時は、気圧変化で耳の調子が悪くなる人もいます。同じように妊娠中は胃が不快になることもあります。そんなときに、飴をなめていると症状が和らぎます。ミント系のタブレットも、胃や口内の不快感を落ち着かせてくれます。
機内はそんなに広くありません。自分で必要な荷物はコンパクトにして持ち込みましょう。大きなお腹で荷物を持っていくのは大変ですね、里帰りなど現地で必要になるものは宅急便で送ってしまうのもラクです。
気圧変化で腸が圧迫されることがあります。妊娠中は口内が不快で、炭酸飲料を好む妊婦さんも多いのですが、飛行機内では控えることをおすすめします。
妊娠中であることを配慮した座席に案内してもらえることがあります。この時は安全面を考えて指示に従ってください。長距離や、妊娠中の頻尿に悩む人は移動しやすい通路側が安心です。もしもバルクヘッド席が空いていたら足を伸ばせてラッキーです。
お腹が大きくなると、シートベルトが窮屈に感じます。無理してお腹を圧迫する必要はありません。追加でベルトを足すことができるので、客室乗務員に相談してください。
JAL国内線では、妊娠中の女性に向けたサポートがあります。飛行機の搭乗時は、優先的に案内してくれるそうです。非常口座席は利用できないなど、妊婦の安全を考えた座席条件があります。
JAL機内では「ママ&ベビーおでかけサポートガイド」という冊子を用意してもらえます。機内での過ごしかたや、知って得する情報が記載されているそうです。これなら移動中にゆっくり読めるし、産後も役にたちそうですね。
妊婦への対応が気持ちよいと、赤ちゃんを連れて搭乗するときも安心できます。産後は「ベビーおでかけサポート」もあります。生後8日以上3歳未満の乳幼児が対象です。
里帰り出産から自宅に帰宅する際に利用できます。機内には。赤ちゃん専用毛布を借りることができます。数に限りがあるので早めにお願いしたほうが良さそうです。
参考:JAL国内線JALスマイルサービス「ママおでかけサポート」
ANA国内線では、妊娠中の女性に向けたサポートがあります。条件として、出産予定日を含めて8日以上28日以内の場合は、医師の診断書(搭乗日を含めた7日以内の発行のみ有効)が必要です。出産予定日を含めて7日以内の場合は診断書に加えて医師の同伴が必要です。
こうした診断書の条件は各航空会社に設けられているので、妊娠中は必ず確認しておきましょう。臨月に里帰りを予定している人は注意してください。
ANA航空カウンターでは、マタニティマークのタグ(キーホルダー状になっています)が配布されているそうです。マタニティマークが気になっている人は活用できますね。
下の参考ページの下部に、ANA専用の診断書がダウンロードできます。プリントして医師に記入をお願いできます。所定様式以外でも大丈夫だそうです。