月経は小学校高学年ころから始まり閉経まで何十年と付き合う症状です。これは思春期になると、脳から指令が伝わって卵巣(らんそう)で卵子(らんし)を作ることから始まります。
本当は子宮のしくみは様々な説明が必要ですが、ここでは簡単に月経が起きるまでを説明します。
毎月、卵巣で成長した卵子は卵管(らんかん)を通って子宮に運ばれます。これが、排卵(はいらん)です。子宮に運ばれた卵子は精子と出会うために、卵子を包んでいる膜を黄体(おうたい)にして受精ができる信号を送ります。
すると、子宮は精子と卵子が出会う為に粘液や血液で子宮をふかふかなベッドのようにするのです。でも、毎月精子と卵子が出会うわけではありませんから、使われなかった粘液や血液でできたベッドは不用となります。不用な粘液や血液を子宮から排泄され、それが月経と呼ばれているものです。
つまり月経による出血は精子と卵子が出会わなかった時に排泄されるもので、卵子と精子が出会った妊娠中は起こらない症状なのです。
不用となった子宮の内膜がはがれたり、赤ちゃんが子宮を降りてくるための収縮や赤ちゃんを包んでいる卵膜が出産に向けてはがれてくる為に、粘液と一緒に排泄される血液が、おしるしです。おしるしの中身は月経とは少し違います。色も粘液や水分が多い場合があり、色も鮮血ではない場合があります。
また粘液の量が多いと粘り気が多くて、血液というより、おりものに近い場合もあります。しかも、それらには個人差があるのも月経との違いです。
月経とは排泄の理由から違うおしるしですが、処理には生理用ナプキンやパッドを使用します。もちろん手作りの布パッドも使用できます。
妊娠してしばらく使用しなくなった生理用ナプキンやパッドは、いざという時の為に保管しておきましょう。おしるしは、いつあるか分からないうえに誰にでもある症状ではありません。突然おしるしがあっても困らないように、月経時に使用していたナプキンの未使用分があると安心です。
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