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妊娠3ヶ月/母体症状

妊娠線

妊娠週&出産カウントダウンの設定

【子宮の大きさ】

握りこぶし大、大き目のグレープフルーツ

【妊娠3ヶ月の主な症状】

つわり、乳房の変化、おりものの変化、頻尿、便秘

つわりがピークに入って、苦しい思いをしている人が多いでしょう。乳房が大きくなり、今まで使っていたブラジャーでは小さく感じるかもしれません。見た目はまだ妊婦らしくは見られませんが、自分では何となく、おなかが「ふっくら」してきたと感じませんか?

妊娠3ヶ月の母体変化

子宮の中の赤ちゃん

子宮の変化

妊娠3ヶ月になると、子宮が非妊娠時より驚くほど大きくなります。妊娠していないときは大きめのピンポン玉ぐらいだった子宮が、この頃には握りこぶし大くらいの大きさになります。

胎盤の形成

赤ちゃんの命を支えている胎盤が完成に近づいていきます。胎盤の完成するのは妊娠4ヶ月を過ぎるころ、妊娠14~16週くらいになるでしょう。胎盤が完成すると安定期と呼ばれるようになります。

骨盤周辺の不快感

骨盤周辺

妊娠3ヶ月ころには、足の付け根あたりがキリキリと痛むことがあるかもしれません。これは子宮が成長するにつれて、子宮と骨盤の間の靱帯(じんたい)が引き伸ばされるためです。

この靱帯の痛みは生理的なものなので、もう少しするとしだいに和らいでくるでしょう。痛みを和らげたい場合は、痛いところを伸ばすようにストレッチをすると効果があります。

静脈瘤

静脈の血液が溜まり、こぶのようになってしまうことを静脈瘤といいます。妊娠後期に起こりやすいものですが、この時期から予防していくと安心です。

静脈瘤予防

なお静脈瘤とは違い、静脈が透けて浮かび上がることは、妊娠中の生理現象としてよくあることです。多くの場合は問題もなく、出産後には元に戻ります。もし心配な人は今度の妊婦検診で聞いてみるといいでしょう。

早くも妊婦体型?

リラックス

普通は妊娠3ヶ月では妊婦体型になるようなことはありません。しかし痩せている人は太っている人よりも、早めにウエストが太くなる傾向があります。(子宮のふくらみが直接に影響する)

また妊娠初期には腸にガスが溜まりやすいので、そのせいでおなかが「ぽっこり」する場合もあります。その他にも食べづわりで体重が増えてしまった人もいるでしょう。

いずれにせよ、今の自分にあった服装を選ぶことを忘れないでください。ちょうど身近にある旦那さんの服は、今後あなたの大きな味方になってくれるはずです。(慌ててマタニティウェアを購入する必要はありません)

肌荒れ

ホルモンの変化で、妊娠前よりも肌荒れが酷くなる人が多いはずです。かゆみ、湿疹、かぶれ、吹き出物などの他にも、シミやソバカスが目立つようになります。

対策としては、食事のバランスを考えて水を多めに取るようにします。刺激の少ない洗顔料で、こまめに顔を洗ってください。直射日光を避けるため、紫外線をカットするUV化粧品を利用したり、日傘や帽子を使ったりします。

もし症状が悪化した場合は、まず主治医に相談してください。そして皮膚科にかかるようなら必ず妊娠していることを告げてください。(胎児に有害な薬もあるようです)

頻尿、便秘

大きくなった子宮に圧迫されて頻尿に悩まされる人が多くなります。膀胱が圧迫されるのが原因ですので、トイレに行ってもおしっこがあまり出ないかもしれません。

しかし我慢していると膀胱炎を引き起こす可能性があります。妊娠中はとくに膀胱炎になりやすいので、決して我慢することは止めてください。頻尿は妊娠中期になると落ち着いてきます。

また子宮の増大(腸の圧迫)と、黄体ホルモンの影響で便秘がひどくなる人も多いでしょう。「トイレに行くチャンスを逃さない」「植物繊維をたっぷりと摂取」「起きたらすぐに水分を飲む」などが対策の1つではありますが、なかなか改善されない人も多いでしょう。

そんなときは医師に相談すると、薬を出してもらえるかもしれません。妊娠中は薬を飲むことに抵抗感がありますが「薬を飲むより出ないほうがもっと悪い」とも言われています。

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おりものの変化

妊娠するとホルモンの影響で「おりもの」が出やすくなります。量が多かったり色がついていたり、水っぽかったりと、その症状は本当に様々です。中には1日に何度も下着をかえるほどの人もいますが、そのほとんどは生理的なものなので心配はいりません。

ただし「おりもの」に、かゆみや臭いを伴うときは「カンジダ膣炎」や「細菌性膣症」の可能性もあります。検診で医師に相談してみるといいでしょう。

乳房の変化

乳首が大きくなり、乳輪も広がり、乳房はますます大きくなるでしょう。これらの変化は、生まれたばかりの赤ちゃんに母乳をあげるための準備です。

乳房には10~100個の腺胞があり、乳腺葉は20~40の小葉からなりたっています。妊娠するとホルモンの変化により乳管、小葉、腺胞の発育が増大して、妊娠前の比べて2~3倍の容積に膨れ上がります。

妊娠後期の乳房の増大は細胞の増殖と、初乳が貯留されるために起こります。母乳の分泌は妊娠中期はほぼ完了していますが、エストロゲンとプロゲステロンの作用により分泌が抑えられているのです。

乳房の形態

乳頭頭の大きさ

良→1、3~1、6cm
大→良よりかなり大きい
小→乳頭が判明しにくい
裂→(裂状)乳頭が左右、上下に分かれている

乳頭側壁

短→0、6cm以下
扁→(扁平)0、4cm以下
陥→(陥没)乳頭を深くつまんでも全く突出しない(真性)、刺激により乳頭の一部、または全部が突出する(仮性)

乳頭の硬さ

柔→耳たぶの硬さ
稍硬→口唇の硬さ
硬→鼻翼の硬さ

乳輪の広さ

広→7cm以上
中→4~7cm
狭→4cm未満

*参考 マタニティ診断ガイドブック

つわり Morning Sickness

妊娠3ヶ月の最大のテーマといえば、何と言っても「つわり」でしょう。
週別(8週9週)の方でも触れていますが、ここでも「つわり」について簡単に説明してみます。詳しく知りたい方はコンテンツ「妊娠初期のつわり」でも紹介しています。

つわりの原因

つわりの原因ははっきりとはわかっていませんが、以下のようなことが考えられています。この中で最も有力だと考えられるのはホルモンの変化(ホルモン値が高い)です。妊娠すると大量に分泌される、エストロゲン、プロゲステロン、HCGなどは胃腸に働きかける作用があるとされています。

つわりの症状

つわりの定義は、妊娠中の消化器官系のトラブルとするものが多いようです。しかし「精神的なイライラ」「体力的だるさ」「風邪のような症状(頭痛)」なども、つわりと呼ぶことがあります。

これは「つわり」は、体の抵抗力が弱ったときに悪化しやすいことが関係しているでしょう。イライラしたり元気がなかったりすると、結局はつわりを引き起こしやすくなるからです。

ムカムカ

一日中二日酔い(車酔い)のような感じになり、常にムカムカした状態になります。げっぷを出したいような感覚になるのも特徴です。

嘔吐、はき気

症状が悪化すると、何を食べても吐いてしまうことがあります。1日に5回以上吐くようなら妊娠悪阻の可能性があるので受診したほうがいいでしょう。

食べ物への嫌悪感

食べ物を見ただけで嫌悪感をもよおす人もいます。食の好みが変わり、今まで好きだった物がダメにもなることがあります。

特定な物が好きになる(それしか食べられない)

ある特定の食べ物に固執する場合があります。不思議なことに、それ以外の物は全く食べたくなくなります。(あるいはつわりの症状が悪化するため、それしか食べられない)

においに敏感に

今まで気にならなかったにおいが、急にダメになり吐き気をもよおすことがあります。旦那さんのニオイや、好きだった香水、ご飯の炊けるにおいがダメになったりします。

食べづわり

常に何かを口に入れてないと、気持ち悪くなってしまう「つわり」です。少しでも時間が空き空腹感を感じると、激しい吐き気を伴ってしまいます。

つわりの対策

嫌いなニオイに近づかない

吐き気をもよおす物に近寄らない工夫をします。1度起こった吐き気は継続してしまうので、起きたばかりの午前中には注意が必要です。

食べられる物だけを食べる

無理に食べる必要はなく、自分が食べられる物だけを食べます。ママの食欲が落ちると赤ちゃんに影響があるのでは?と心配になりますが赤ちゃんは必要なエネルギーを母体からもらっているので大丈夫です。

おなかを空っぽにしない

朝起きた時におなかが空だと吐き気が強まります。夜中に一度起きて手軽な物を少しでも口に入れます。日中も少しずつ何度も食べるようにします。

酸味のあるものは控えめに

酸味、とくにみかんなどの柑橘類は吐き気を誘う場合があります。ただみかんだけが食べられたという人も結構多いようです。

冷やすと食べやすくなる

同じ物でも冷蔵庫で一度冷やすと食べやすくなります。逆に温めると、においがきつくなる物があるので気をつけてください。

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