こむらがえりとは、ふくらはぎの筋肉が痙攣(けいれん)を起こすことです。妊娠中は赤ちゃんにカルシウムをとられるのでこむらがえりが起こりやすくなります。こむらがえりは「ふくらはぎ(腓:こむら)が返る」という意味で、腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)、下腿痙攣症候群(かたいけいれんしょうこうぐん)などと呼ばれることもあります。
妊娠中にこむらがえりの症状がある妊婦さんは全妊娠の半数近くもいて、一般的にも「こむらがえりって妊婦さんが起こる症状でしょ?」と考えている人すらいるようです。こむらがえりの原因はカルシウムの不足、血液への圧迫、筋肉の過度の緊張などが考えられていて、昼間よりも夜の寝ているときにしばしば起こります。
こむらがえりが起きたら、ともかくふくらはぎを伸ばしてください。足の背中側を伸ばしたまま、つま先を自分の手でつかむ(おなかが大きくて手でつかめないときは壁の角などに足のつま先を押し当ててふくらはぎを伸ばす)か、可能だったら旦那さんか近くにいる人に足のつま先をからだのほうにゆっくりと倒してもらいましょう(よくサッカー選手がやってるアレです)。
また、こむらがえりが起きたときにはマッサージも効果があります。緊張した筋肉を大きく円を描くようにほぐすこと筋肉がでリラックスするでしょう。(これらの対策は寝る前に数回繰り返すことで予防にもなります)
こむらがえりはふくらはぎの痙攣をいいますが、足の裏や肩、腕などにも痙攣も起こることがあります。いずれにしてもこむらがえりの症状が深刻なときには医師に相談してみてください。治療はカルシウムの点滴を受けたり、場合によっては飲み薬が処方されることもあります。