陣痛促進剤とは子宮を収縮させることで赤ちゃんを分娩させようとする薬です。陣痛促進剤を使うことによってお産を早めさせようとすることを分娩誘発と言います。陣痛促進剤は妊婦さんの希望で使われるのではなく、基本的には分娩のリスクが生じたときに使われます。
「陣痛促進剤を使ってみましょう」
医師からこの言葉を聞いたほとんどの人は寝耳に水。自然妊娠するとばかり思っていたので、かなり動揺する人が多いようです。さらに「陣痛促進剤」と口コミで検索をかけると被害事例などもあり、なおさら不安が大きくなってしまうかもしれません。
陣痛促進剤の使用で気になることは、リスク、副作用、痛み、費用、などでしょう。
陣痛促進剤はそもそも使わないで済むなら推奨されるものではありません。しかし過期妊娠(妊娠42週以降)、胎盤機能低下、巨大児、前期破水、羊水過多、合併症、その他の分娩リスクを伴う場合。例外として妊婦さんの交通便が悪く緊急のお産に間に合わない場合や医療機関のやむない事情などがあります。
陣痛促進剤のリスクは、子宮の破裂や赤ちゃんの仮死、早期破水による感染症など。医師は分娩誘発の基準となる、ビショップスコア(Bishop score)というものを基準にして、陣痛促進剤の誤った使用をにないように慎重に見極めていきます。
母体に起こる副作用は妊婦さんに持病があることによる陣痛促進剤の不適合、または過度の投与によって「陣痛が強くなり過ぎる」というようなことがあげられます。
陣痛促進剤を使うことによって分娩時間は短くなりますが、陣痛が普通より強いために体力を急激に消耗する可能性はあります。またインターネット上では「陣痛促進剤を使用した時のほうが陣痛の痛みが強かった」と答えている人が多いようです。(当サイトではまだこのアンケートを行っていませんが)
陣痛促進剤の費用は病院によって違いますが驚くほど高くなることはないようです(1万円前後といったところでしょうか)。病院の入院費用と比べて「陣痛促進剤を使いたい」と思う人もいるようですが、冒頭にも書いたように妊婦さんの希望通りにならない病院がほとんどです。
なお陣痛促進剤で一般的なものは、オキシトシン(脳下垂体後葉ホルモン)という薬で主に静脈内の点滴に使われます。他にも点滴ではジノプロスト(プロスタグランジンF2α)、飲み薬としてプロスタグランジンE2、子宮頸管に挿入するラミナリアなどがあります。
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