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妊娠の仕組み

受精と着床

受精とは

精子と卵子が出会うことを言います。膣内に射精された精子は、子宮の蠕動運動と自らの遊走能によって卵管の1番深い部分(卵管膨大部)で待機している卵子と出会うことができます。この場所で精子と卵子が出合うことを受精と呼び、受精した卵のことを受精卵と言います。

精子と卵子の寿命

精子の寿命は2~3日くらい、卵子の寿命は12~24時間くらいです。ただし個人差もあり、体調によっても寿命期間に差が出ることがあります。

受精すれば妊娠?

受精しただけでは正常に妊娠したとは言いません。卵管膨大部にいた受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら子宮まで移動します。そして子宮に到達した受精卵が子宮内膜に根を生やすことを着床と言い、この時点で妊娠が成立したと定義されます。

受精から着床までのトラブルは?

科学的流産

受精卵になっても染色体異常などで、うまく着床できないことがあります。これを科学的流産(ケミカルアボーション)といい、受精したことにさえ気づかない人がほとんどです。症状としても「生理が少し遅れる」「いつもと違う出血があった」程度で、その後の生活に影響がないことがほとんどです。

子宮外妊娠

受精卵が子宮内膜に着床できずに、他の場所に根を張ってしまうことを子宮外妊娠といいます。子宮外妊娠の多くは(98%以上)、卵管に根を張ってしまいます。当然赤ちゃんが育つスペースはありませんから流産する、あるいは卵管が破裂すると言った危険な状態になります。

着床を詳しく知りたい

受精後から着床までの期間は、だいたい1週間(6~10日)くらいです。このころの受精卵は「胚盤胞」と呼ばれ、女性ホルモン(エストロゲン)の作用で厚くなった子宮内膜(赤ちゃんのためのフカフカのベッドと言われる)に根を生やし潜り込んでいきます。

このときに出血することがあり、これを着床出血と言います。着床出血は薄茶で少量の出血が特徴で、期間は1日程度で終わる人が多いようです。またこのときの出血があとになって、ダラダラと不規則に流れてくることもあります。

この他の着床の特徴としては、子宮がキリキリしたと感じる人もいるようです。体温が高くなるという人もいますが、それはホルモンの影響が強いかもしれません。

妊娠がわかる方法は?

1番早く妊娠しているか分かる方法は妊娠検査薬です。受精卵が子宮内外を問わずに着床すると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが急速に分泌されるようになります。

妊娠検査薬は尿の中にhCGが含まれているかを確かめる検査で、hCGの量が「50mIU/mL」以上になると陽性反応が出ます。 市販の検査薬も病院の検査薬も、精度はほとんど変わりなく陽性反応が出れば、妊娠はまず間違いありません。

病院に行ったら詳しいことが分かる?

子宮の状態や婦人科系の病気の有無などはわかりますが、「受精したか」「着床したか」などは判断することは出来ません。

またhCGは血液中にも分泌されますが、妊娠初期は血液中より尿中のほうが濃度が高く、また検査も簡単なので尿検査で判断をすることが多いでしょう。