妊婦が、つわり中に気になってしまう臭いで多く挙げられるものを紹介します。においづわりは生活に支障が出るほど敏感になると、調理や食事ができなくなったり、人に近づくことも不快になってしまいます。
妊娠中は体が酸性に傾いて、今まで気にならなかったことに敏感に反応するようになります。臭いに敏感に反応するのも、こうした体内の変化が原因です。ホルモン分泌のバランスが変わることも影響していますが、ハッキリとは解明されていません。
だから出産後は、いつの間にか臭いが気にならない生活に戻っています。ほとんどは一過性の症状なので、軽度のにおいづわりなら、妊娠中期になれば忘れてしまうほどです。
湯気が苦手な理由は、温かさです。蒸気が体に入ると、普段と違う温度に敏感に反応してしまうようです。
炊きたてのご飯の湯気のにおいは、食欲をかきたてるにおいの1つです。ところが炊飯器のフタを開けた瞬間に湯気が出て、それだけで気持ち悪くなってしまうつわり症状が多いのも事実です。
敏感な妊婦さんは、ご飯の湯気だけではなく、おみそ汁やスープの香りがする湯気にも反応してしまいます。そうなると、できたての料理を食べることができません。作ることも不快症状を伴ってしまいます。
もしこれらの症状に当てはまる人は、マスクをして鍋やフライパンに近づき過ぎないように調理したり、油などにおいが強く出る調理方法を避ける工夫を心がけてみてください。
また、生温かい湯気は、料理だけでなくお風呂でも反応します。つわり症状が強い時は入浴時の湯気で気分が悪くなってしまうこともあるので、短時間のぬるめのシャワーがお勧めです。
においづわり中の香水は自分でも使用できなくなるほど、お気に入りの香りでも受け付けなくなってしまいます。特に甘いフルーティーな香りや女性らしい香りに敏感になるようです。
男性用の独特のコロン臭も苦手になります。整髪剤も気になってしまうと、パパと距離をおいているほうが楽だと感じてしまいます。相手は傷つくかもしれません、つわり中だけの一時的なものだと説明してください。
つわり中は、口内のネバネバが気になる反面、歯磨き自体が苦手な妊婦さんもいます。歯磨き粉の独特のミント臭が刺激し過ぎるようです。
子ども用の香りや爽快感の低い歯磨き粉を使用したり、つわり中は歯磨きこを使用しないで対処する妊婦さんもいます。
自分の愛用している化粧品も、つわりになって初めてにおいがあることに気がつきます。特に粉系のファンデーションはにおいが気になって使用できない妊婦さんもいます。
マニキュアは商品によって臭いが気にならないものもありますが、除光液のにおいに耐えられずネイルを諦める妊婦さんが多いようです。
タバコのにおいは喫煙経験者の妊婦さんでも苦手になることがあります。タバコ臭はなかなか取れないので、喫煙者の服や部屋に不快感をもってしまいます。
ただし妊婦を前にすると喫煙を遠慮してくれる人が多いので、そこは感謝の気持ちを持ちましょう。
生鮮食品売り場のにおいが気になる妊婦さんは、冷蔵庫の臭いも苦手な人が多いでしょう。ヒンヤリしているけれど食品の独特の臭いが気になってしまいます。
冷凍食品売り場も臭いがきついスーパーがあります。一度気がついてしまうと店舗内に入ることもできなくなり、つわり中だけ宅配サービスや違う店舗を利用することもあります。
生ごみや排水溝のにおいは、普段なら我慢できる程度でも気分が悪くなりがちです。それを解消するために塩素系の薬品を使用するのも、臭いがキツイのでつらくなります。
湯気やにおいに敏感なつわり期は、キッチンに立つ時間が減りがちですがお手入れはしっかりしておかないと、雑菌汚れで排水臭に悩まされるので気を付けてください。