妊娠1ヶ月では、まだ妊娠したことに気づかない人がほとんどでしょう。しかし「妊娠を望んでいる人」「妊娠の可能性がある人」は、いつ赤ちゃんがやってきてもいいように準備をしておかなければなりません。
妊娠中の体重増加の目安は誰もが同じではありません。太っている人もいれば痩せている人もいます。またいつも家にいる専業主婦と、立ち仕事をしている人とでは1日のカロリー摂取量の目安がもちろん違います。
まずは自分の標準体重を知ることから始めます。また「栄養バランスがいい食生活」とは、どういうものかを今から学ばなければいけません。
BMI(Body Mass Index)とは標準体重計算法のことで、自分の体重が痩せているか太っているかを判断する方法です。
BMIとは、自分の体重の肥満度をチェックする方法です。妊娠した後もこの計算を目安に、体重の増加を考えていくので今のうちからのチェックが必要です。
身長(m)×身長(m)×22
体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
BMI数値 | 評価 |
---|---|
20未満 | やせぎみ |
20~24未満 | 普通 |
24以上 | 太りすぎ |
日本産婦人科学会は妊娠中に増やす体重の目安を、痩せている人は10~12kg、標準体重の人は7~10kg、太めの人は5~7kgとしています。
一番いいBMI指数は「22」とされています。
今現在BMI指数が「24」以上の人は、今からバランスのいい食生活を心がける必要があります。妊娠初期には「つわり」があり、人によっては体重が急激に減ることもありますが、それを期待するわけにはいきません。
バランスの取れた食生活とは以下にあげる食品グループを、偏りなく食べるということです。献立となる基本は「主食+主菜+副菜+もう1品」となります。
赤ちゃんの細胞になるたんぱく質です。
赤ちゃんの骨や歯の形成、身体の各機能を調節します。
赤ちゃんの皮膚や粘膜を保護し、先天性異常を防ぎます。
赤ちゃんの骨や歯を作り、細胞の修復や各機能の調整をします。
赤ちゃんの全ての器官に必要な鉄分やミネラルを含むエネルギー源です。
エネルギー源となりますが、体重管理には控えるべきグループです。
ごはん、パン、麺類から選び、エネルギー源にします。
魚介、肉、卵、大豆製品から選び、たんぱく質や脂質の供給源にします。
野菜、芋、海藻、きのこなどから選び、ビタミンやミネラル、食物繊維の供給源にします。
汁物、果物、デザートなどを必要に応じて加えます。
2000年からは母子健康手帳にも胎児奇形の発生予防のための、葉酸の必要性が記載されるようになりました。 また葉酸には母体面でも疲労回復や食欲増進、貧血を防ぐ働きがあります。また精神面でも気持ちを整えて安定させる作用があるのです。