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子宮頸がん(しきゅうけいがん)の発症を予防する効果的な方法として、子宮頸がん予防接種があります。国の集団接種に定められていない、任意の予防接種です。
子宮頸がんの予防接種では、ヒトパピローマウイルスの中でも、最も子宮頸がんの原因となりうる16型と18型の感染を予防する目的があります。日本では2009年10月に承認、2009年12月22日から一般の医療機関での予防接種が始まりました。
世界では、もっと早くから子宮頸がん予防ワクチンの接種が始まっていたので、日本における子宮頸がん予防接種の歴史はまだまだ浅いものです。
女性特有の病気でもある子宮頸がんの予防接種ワクチンは、子宮頸がんの発症を抑える効果的な方法です。ヒトパピローマウイルスワクチンの効果と接種方法を解りやすく解説します。
子宮頸がん予防ワクチンは、「ヒトパピローマウイルスワクチン(HPV)」です。省略してHPVワクチンとも呼ばれます。
ヒトパピローマウイルスワクチンは多くの子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス、16型と18型の感染を予防します。予防接種後は、16型と18型に感染することを防ぐため、子宮頸がんを発症する確率が、かなり低くなるのです。
ヒトパピローマワクチンでは、「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種のワクチンがあります。
子宮頸がんワクチンの予防接種は全部で3回です。1回だけの予防接種では、充分な効果が期待できないそうです。
子宮頸がん予防接種は、半年以内に3回接種するように定められています。まずは半年以内に3回接種できるスケジュールを作る必要があります。
1回目の接種から1ヶ月後に2回目接種、半年後に最後の3回目接種を受けてください。詳しい接種スケジュールは、予防接種をお願いする病院の指示に従います。
子宮頸がん予防ワクチンは、早ければ早いに越したことはありません。そもそもヒトパピローマウイルスは性行為で感染することが多いので、その経験前に予防接種を済ませておいた方が感染リスクが減ります。
妊娠時の子宮頸がん発症は避けたいものです。母子ともに影響が心配です。そのため、妊娠前に予防接種を済ませると安心です。もちろん、出産後も予防接種をすることは可能です。
予防接種を開始する時は、2回目の1ヶ月後と、3回目の半年後の接種もすることを念頭においてください。結局、旅行や都合で1回だけで終わってしまうとせっかくの抗体が完成しません。
妊娠中の体へのワクチン投与については、確証できる安全性が、まだ発表されていません。
もしも妊娠を考えている人は、3回の予防接種が終わってから妊活することをお勧めします。
そんな簡単に妊娠の機会を調節することはできませんが、妊娠の前に予防接種を済ませておけば安心が増えます。
予防接種の途中で妊娠した場合は、その後の予防接種は見送ることになるので、子宮頸がんの予防ワクチンの効果は半減してしまうのです。
予防接種途中で妊娠が判明した場合は、出産後に再開します。でも授乳中は控える傾向にあります。
1回目の後で妊娠が判明した場合は、2回目以降を出産後に接種してください。接種スケジュールは医師の指導のもと、新たに計画し直します。
妊娠をまたぐ子宮頸がん予防接種のデメリットは、3回目が終了して抗体が完成するまでの時間に1年以上もかかる可能性があることです。妊娠を考えている人は、早めに子宮頸がん予防ワクチンについて興味をもって欲しいです。
子宮頸がん予防接種をすれば、絶対に子宮頸がんを発症しないというわけではありません。でも、予防接種をしない人よりも、かなりの確率でウイルス感染を防いで発症確立を下げることができます。
子宮頸がんを予防する対策として、私たちができることは2つです。まずは子宮頸がん予防接種を受けること。もう1つは、定期的に子宮頸がんの検査を受けることです。
子宮頸がんの予防接種は抗体力を上げるだけで、無敵になるわけではありません。でも定期的な検査とセットで予防することで、子宮頸がんの深刻化は防ぐことができます。
予防接種で感染を予防して、定期健診で万が一の感染時の深刻化を防ぐ。この2点セットが、子宮頸がんから大切な子宮を守るのです。