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ペットボトル症候群に注意

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妊娠週&出産カウントダウンの設定

妊娠中のペットボトル症候群の発症原因や症状をわかりやすく説明。清涼飲料水を水分補給のメインにすることで抱える妊娠と出産へのリスク。

ペットボトル症候群とは

ペットボトル症候群とは別名「ソフトドリンクケトーシス」「清涼飲料水ケトーシス」とも呼ばれるように、ソフトドリンクと呼ばれる清涼飲料水やスポーツドリンクを大量に飲み続けることで発症する急性の糖尿病です。

清涼飲料水やスポーツドリンクは、暑い夏の水分補給に適した成分も含まれていますが、同時に糖分も含まれていることが多いので「健康維持のために飲んでいたら糖分をとりすぎていた」というケースも見受けられます。

ペットボトル症候群は高血糖の状態が続いて、体内のインスリン分泌が不安定になることで糖が代謝されないことが特徴です。いつも体内に糖が分解されずに残るから、高血糖が続きます。高血糖が続くと喉が渇いて、さらに飲料水を飲みたくなります。

妊娠の妨げになることも

妊娠中は体温が高めで汗をかきやすいので、気温や湿度の高い日は水分補給が必須です。そうでなくても胎盤を通して栄養を運ぶ血液を増量しているので、妊婦にとって水分補給は赤ちゃんの成長をサポートすることにも繋がっています。

ところが水分補給を清涼飲料水ばかりに頼ると、出産前から体重増加や糖分の摂りすぎによって、お腹の赤ちゃんが巨大児になる可能性もあります。また妊娠高血圧症候群になると早産や流産など、妊娠継続に黄色信号がともることも心配です。

ペットボトル症候群を引き金にした妊娠中の高血糖は、妊婦健診でもチェックされているのでペットボトル飲料や清涼飲料水を好んでいる妊婦さんはチェックしてみてください。

出産時のリスク

妊娠中の水分補給として清涼飲料水を飲み続けると、水分補給はできますが糖分もたくさん摂取します。カロリーも高いと体重増加も心配です。体重増加によってお腹周りに皮下脂肪がつきすぎると産道が圧迫されて、出産時に赤ちゃんが産道を通りにくくなるケースもあります。

こんな人は要注意

清涼飲料水が好き

清涼飲料水をお茶代わりに飲む人はペットボトル症候群になりやすいので要注意です。特に妊娠中は清涼飲料水に含まれるカフェインにも注意してほしいです。

すぐに喉が渇いてしまう

妊娠中は喉が渇きやすくなる症状もありがちです。ここで注意したいのは普段飲んでいる飲み物です。清涼飲料水の飲みすぎによるペットボトル症候群になると、高血糖からインスリンの働きが弱まってさらに喉が渇く傾向があります。

頻繁に水分補給するときは水やお茶をメインに考えて、清涼飲料水を飲みすぎないよう心がけてください。

炭酸飲料を毎日飲む

妊娠中は口の中がムズムズしたり、常にネバネバ感があると感じる人も多いです。お茶や水よりも炭酸飲料で爽快感を味わいたくなるものです。炭酸飲料のなかには大量の砂糖を含んでいるものも沢山あります。外出時の暑さしのぎにも炭酸飲料は好まれますが、癖になると血圧上昇が心配です。

炭酸飲料を飲むときは、炭酸水がおすすめです。無糖で味気がないことが気になるときは、レモンやミントを加えてみましょう。

水分補給のメインにしない

清涼飲料水やスポーツドリンクを1日に摂取するメイン飲料にしないことが鉄則です。あくまでも水分補給は水やお茶、妊娠中はカフェイン抜きの飲料水をメインに決めてください。

例えば外出時に最初に飲むものはマイボトルに入れて持ち歩くなど、水分補給と嗜好品で飲む清涼飲料水は別物だと意識しましょう。ちなみに1日に飲んでもよい清涼飲料水の量は人それぞれ健康状態や運動量などで変化するので、はっきりと定められていません。だからこそ自分で飲む量を気にすることが大切です。

こんなときは病院へ

妊娠中のペットボトル症候群では体が重たく感じたり、だるく感じる人が多いようです。多尿症状もありますが妊娠中は頻尿になるので、気が付きにくいのも心配です。悪化すると嘔吐や意識混濁、命にかかわる状況もありうるのです。

ペットボトル症候群の症状が強く出なくても生活習慣病や肥満に繋がるケースがあるので、妊娠中は妊婦健診に通って健康状態を把握しましょう。

妊娠中は水分補給も大切な健康管理の1つです。まずは毎日どんな飲み物を飲んでいるのか振り返ってみてはいかがでしょうか。

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