2015年も梅雨前線の影響で、全国で雨予報が増え始めています。妊婦は濡れた床で足もとが不安定になったり、湿気の不快感でストレスを溜めやすくなります。外出時は安全面、室内ではストレスフリーな過ごしかたのコツを紹介します。
気象庁の速報値によると、今年は沖縄地方の梅雨入りは5月20頃で昨年よりも15日遅かったそうです。その後、近畿地方も6月3日頃に梅雨入りと見られましたが、こちらは昨年と同時期。この調子だと、東北地方も6月半ばには梅雨入りする予測が出ています。(参考1)
梅雨は自然現象なので数日程度の誤差がでますが、6月は雨が多く妊婦にとっては過ごしにくい季節なのです。
妊娠中は濡れた床や、階段で足を滑らせることが心配です。雨の多い時期は、滑りにくい靴を用意してください。朝降っていなくても外出中に降りだすこともあります。普段から履きやすいタイプを選びましょう。
滑りにくい靴を探すときは、靴裏に注目してください。デザイン重視の靴は、滑り止めや滑りにくい素材が使われていません。
購入前に必ずためし履きも忘れずに。履いてみたら幅が狭かったり広かったりで、歩くときに脱げやすい靴もあります。天候の悪い日に、脱げやすい靴をはいていると段差での転倒が心配です。
長靴はヒールの無いデザインも多く、妊娠中も履くことができます。滑りにくく履き慣れている長靴は便利です。ただ、妊娠中はお腹が大きくなるとかがむ姿勢が苦しくなります。着脱に手間がかかる長靴は履きにくくなるでしょう。
長靴にこだわらずにスリッポンやバレエシューズで、表面に撥水効果のある素材が使われている靴もおすすめです。産後も履くことができるので、使い回しやすいベーシックなデザインは便利です。
長靴でも説明しましたが、梅雨の時期は通路が濡れて滑りやすい場所ばかりです。妊婦は特に階段には気をつけてください。階段の上り下りは、必ず手すりにつかまってください。
混雑しているときは誰かにぶつかってバランスを崩すことも考えられます。妊娠中はエレベーターを利用して、少しでも転倒の危険を回避してください。
妊娠中のおでかけは、手すりをつかったり転倒に注意することが大切です。傘で片手が塞がってしまうので、もう一方の手はすぐに手をついたり何かにつかまることができるように空けてください。
妊婦のお出かけでは、持ち物は1つにまとめ、ショルダーバッグやリュックなど手で持たずに済むバッグを選ぶのも安心です。特にバスや電車で座席に座ることができない時は、両手が塞がっているとバランスを崩しやすいので危険です。
梅雨の時期はジメジメ感がアップして、ただでさえ汗をかきやすい妊娠中は困ってしまいます。冷房をつかって涼しくなりたいところですが、冷房よりは除湿をおすすめします。
ただ冷すだけでは快適になれないのが妊娠中の特徴です。妊婦は大きくなるお腹に比例して血行が悪くなりがちです。特に室内で動きが少ない時は、冷房で手足が冷えてしまいます。血行が悪くなると、肩コリや腰痛の悪化、足のむくみが目立ちます。
産後も赤ちゃんと過ごす部屋は冷しすぎは禁物です。妊娠中から、室温を下げるよりも室内の湿度を下げて不快感を緩和する過ごしかたを実践してみましょう。
除湿だけでは部屋のジメジメ感が緩和されない時は、サーキュレーターや扇風機をつかって部屋の空気を循環させましょう。
梅雨の時期は、妊娠中に効果的なウォーキングをする時間が減りがちです。ウォーキングの代わりになるストレッチや運動を取り入れましょう。
雨だからといって運動ができないとは限りません。適度な運動を毎日取り入れたほうが、妊娠中の足のつりや腰痛も緩和されます。お腹が張らない程度の気分転換として、短時間の運動を続けてください。
妊婦の体に安心な室内運動は、マタニティストレッチです。もしも外出できるならマタニティスイミングもおすすめです。
妊娠中、梅雨の時期に外出できないことでストレスが溜まりがちです。そんなときは外出することに目を向けず、快適にすごす部屋づくりをしてみましょう。模様替えをするだけで、ジメジメ感からくるイライラも解消できます。
照明を暖色系にかえてみたり、寝具を変えるだけでも雰囲気が変わります。イライラするときに試してください。
参考1:気象庁「平成27年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」関連:
梅雨時期の過ごし方