高齢出産で生かしてほしいこと。高齢出産と聞くと不安要素を考えがちですが、妊娠や出産までの期間が長いので経済的な準備、精神面の成熟、社会的な経験の豊富さはきっとメリットになります。
高齢出産と呼ばれる35才以上の女性は妊娠・出産に至るまでに自分に費やす時間があるので、やりたいことに挑戦できる時間も多く「もっとやりたいことがあった」「自分の時間もなく子育てをすることになった」と、産後の赤ちゃん中心の毎日にストレスを感じることも少ない傾向があります。
妊娠や出産に至るまでの不安や葛藤はあったものの、自分中心に挑戦したり考える時間があったので満足感も多いのがメリットです。「これからは赤ちゃんのための時間をつくろう」と、心に余裕をもって母親になることができます。
産後は赤ちゃんがいるので習い事や、ママ1人で外出することも難しくなることがあります。高齢出産までの時間を生かして、産後の育児中には挑戦できないことや趣味を経験しておくこともおすすめです。
30代以上の妊娠・出産は、そのぶん仕事復帰も遅くなると不安になるかもしれませんが、そのれまでのキャリアや経験を生かして復帰できるので、仕事を続けたい女性にはメリットになることもあります。
妊娠前はキャリア優先で仕事が忙しくてとれなかった資格も、産休中や子育て中に取得することができます。高齢出産でも資格をとって新たな仕事をはじめたり、産後のスキルアップにつなげるママは沢山います。
高齢出産は費用の準備ができるメリットもあります。妊娠や出産までの時間が長いほど、妊娠生活や生まれてくる子どものための準備期間も長くなります。特に産後はパパとママの保険の見直し、将来に備える学資保険など生活費用だけではない出費も増えることが予想されます。
妊娠後は出産費用が予定よりもかかることが多いです。トラブルのため入院期間が長引いたり、個室病棟に入院するケースもあります。妊娠や出産は保険適用外が基本で、医療費は買い物のように割引できません。経済的な準備があると安心です。
意外とかかる妊娠中の生活費や、産後の教育費用も長いスパンで貯蓄すると日々の負担は軽くなります。経済面の計画をじっくり考えることができるのも高齢出産のメリットです。
高齢出産になると、自分よりも先に妊娠や出産、子育てを経験している女性も増えます。経験談やアドバイスを聞かせてもらえると、妊娠や出産への不安が和らぎます。
産後の子育ても先輩ママがいると、病気やお友達関係で悩んだときに抱え込まずに相談できて助かります。赤ちゃんだけではなくママ自身のことも理解してくれているので、経験を生かしてより現実的な意見をもらうことができるのもメリットです。
マタニティウェアやベビーグッズのおさがりをもらったり、使ってみた感想を聞くこともできるので周囲よりも遅れて妊娠・出産することで得することもあります。
高齢出産だと、夫婦で過ごしたり話しあう時間の多さからお互いを理解している関係も多くいます。それぞれの社会経験や対人関係の経験から、妊娠や出産における変化や現実的なトラブルにも落ち着いて向き合うことができるでしょう。
長い不妊治療で妊娠に至った夫婦の場合は、年齢もネックになりますが精神面の成熟が今後の不安やトラブル対応で役立ち、妊娠や出産についての情報収集が豊富なこともメリットです。
高齢出産になってもメリットは多く、妊娠や出産をあきらめる理由にはなりませんが現実問題として検査が増えたり、子宮筋腫の発症率が上がり妊娠ではじめて筋腫に気づくケースもあります。これらのトラブルをどう受け止めるのかは人それぞれですが、高齢出産ならではの精神力や経験といったメリットを生かして乗り越えてほしいです。
なによりも大切なことは高齢出産をデメリットのかたまりだと考えないことです。不安要素がある反面、高齢出産ならではのメリットも前向きに受けとめてどんどん活用すべきです。