妊娠初期のつわりが原因で、精神的に落ち着かずにイライラしてしまう妊婦の気持ちを代弁して紹介します。つわり期は赤ちゃんができた喜びと同じくらい、不安や葛藤も生まれる時期です。
妊娠初期のつわりでは、言葉にしないところで沢山悩みます。きっと、妊娠初期はなにかしら同じイライラを抱えている妊婦さんがいるはずです。
「朝から胃がムカムカ、体の上に大きな石をのせているみたいに重くてだるい。妊娠した途端に毎朝、調子が悪くなってしまう」
「毎日起きたら気分が悪くてベッドから起きるのも大変だけど、妊娠したばかりで何もできなくなってしまったら困るから、今は頑張るしかない」
「朝の寝起きが悪くなって、30分くらいなんにもしたくない」
毎朝だるくて胃がムカムカするのは、つわりが原因です。妊娠した体のホルモンの影響を受けて、体がだるくなってしまうんです。
無理しておきなくてもいい休日は、布団のなかでゆっくり休んでイライラを減らしましょう。
「キッチンの臭いで気持ち悪くなるから、毎日の献立を考えるのが面倒」
「自分が食べたくないのにパパの分を作るのは、ちょっとツライ。どこかで食べてきてほしい」
「洗剤のにおいがきついから食器洗いが大変、誰か変わってほしい」
キッチン仕事が今まで専属担当だった場合は、つわり中は大好きだったキッチンが1番苦手な場所になってしまうかもしれません。
ご飯の炊けるにおいや、おでんの湯気は美味しいにおいです。それが気分の悪くなるにおいだと言っても、経験したことのない人には理解できないことです。
まして、美味しく出来上がった料理をみて吐き気をもよおすなんて、パパからみたら不思議で仕方ないかもしれません。オーバーリアクションに見えるかもしれませんが、本当にできたで美味しそうなほど吐き気が出てきてしまうんです。
「どうして私だけに、つわりがくるんだろう・・」
「つわり中なのに、パパは自分と同じように動けると思っている」
意外とイライラしてしまうのが、ママがつわりで体調不良な時に、なんの変化もなく普通に出勤したり出掛けるパパです。
食後も笑ってテレビを見ていられる姿がうらやましくて、ちょっとイライラしてしまいます。でも、つわりは本人にしか解らない症状で、本人もいつ始まっていつ終わるのか解らないものです。周囲の人は、もっと解らないことだらけなんです。
それでも自分のつわり症状が酷いと思うほど、パパをイライラと見てしまいます。パパもつわりに苦しんでいるママを心配していることを忘れないでくださいね。
もしもイライラが止まらない時は、その気持ちを正直に伝えてみてください。どれだけ症状がツライのかは、言葉で伝えないと解ってもらえないこともあります。
「つわりは病気じゃないって言われると仮病をつかっているみたい」
「風邪の時よりもツライのに病気じゃないなんておかしい」
よく経産婦や年配の人は「つわりは病気じゃない」と言うことがあります。確かに薬で治る症状ではないし、ウイルスに感染しているわけでもありません。
おそらく「つわりは病気じゃない」という言葉の裏には、気持ちからネガティブにならないようにという教訓が含まれています。つわり期と言うだけで気持ちが前向きになれない妊婦さんも多いのが現状です。
ただ、頭の中ではそんな状況を理解している妊婦さんも多いのです。わざわざ人に言われると、妊婦としての自覚が無くてお説教されているような気持ちになります。
つわりは十人十色なので、あまり頭ごなしに言われると「今の症状を知っているのは私だけなのに」とイライラしてしまいます。軽く流す余裕もないと、ストレスがたまってしまい困ります。
「つわりを乗りきるだけで大変なのに先のことは考えられない」
「安定期のことより今の状況を聞いてほしい、助けてほしい」
妊娠と聞くと、ついつい産院選びや里帰り出産、バースプランや性別の話しをしてしまいますが、目の前の妊婦さんはつわりの真っ最中で先のことが考えられない状況だったりします。
妊娠・出産を周囲の人が喜んでくれるのは嬉しいけれど、今の自分を見てくれていないところが寂しく感じたりします。
それに、つわり中は心が広くもてないことがあるので「つわり中なのに色々聞かれて疲れる!」なんてイライラしちゃうこともあります。