妊娠中のつわりで「だるい」「体が重たく感じる」「力がはいらない」と感じる倦怠感の症状と対処方法をわかりやすく解説します。体がだるくなると気持ちまで落ち込んでしまいます。前向きにつわりを乗りきるために、倦怠感を上手に緩和しましょう。
妊娠初期のつわりで倦怠感があるのは、ホルモンバランスの変化が影響しているようです。正確には解明されていませんが、月経前や月経後で気分に波があることに似ています。
これは月経の前後で活発なホルモンが異なることが影響しています。同じように、妊娠で体内のホルモンバランスが変わるのでちょっと感傷的になったり不安になったり、倦怠感が強く出ることがあるのです。
この倦怠感は一時的なつわり症状なら、治療や入院の必要はないと判断されます。でも、長く続いたり生活に支障が出るほどだるくなった時は専門医に相談したり、家族に話して抱え込まないようにしてください。
つわり症状の倦怠感(けんたいかん)は、人によって目立つ症状に違いがあります。以下に代表的な症例をあげます。
体調が優れないと「なにかをしよう!」という気持ちにならないことがあります。気がついたら何もせずにボーッとしてしまうことも。
つわりで不快症状が続くと、行動にも慎重になってしまいます。症状が落ち着くまではのんびりしたいと考える妊婦さんもいます。
つわり症状で生活リズムが狂ってしまうと何もできないことがあり、ちょっと悲観的に「今はなにもしたくない」と思ってしまうことがあります。
妊娠初期症状の1つでもある体が重たくなる感じは、そのままつわり症状として続くことがあります。肩や頭がズーンと重たくなって動きたくなくなります。
眠りづわりが強い妊婦さんは、常に眠気が残っている状態だと体がシャキッとしないことがあります。そのため、眠気が解消しない限りは倦怠感を感じてしまいます。
倦怠感が続くだけで体は疲れているような錯覚をひき起こします。だから、他のことにも積極的になれずに疲れを解消するために、ゆっくり休みたいと考えます。
つわり中に倦怠感が続くと対人関係にも消極的になったり、広い心で対応できなくなります。付き合いが悪いと思われたり、そっけない風に勘違いされがちです。
倦怠感が続くと、常に疲れが残っているような状態なので、あまり物事を深く考えることが面倒になります。こだわりが強かった物事に対しても、一時的に「今はどちらでもいい」と考えることが増えます。
つわり症状に振り回されると集中力が途切れやすい妊婦さんが増えます。
つわりで倦怠感が続く時は「しっかりしよう!」と気持ちを奮い立たせることを繰り返すのも必要ですが、あまりに繰り返していると精神的に焦燥感が強まります。
しっかりできない自分を責めたり、つわり症状を隠して大丈夫なふりをするようになると体も心も休めなくなるので心配です。頑張り過ぎて自分を焦らせないように、あらかじめリラックスする時間を決めます。
リラックスタイムを設定したら、その時間はどんなにボーッとしても何もしなくても良いと決めます。時にはつわりで疲れた心を休ませて、何もしなくてよい時間を作ってみましょう。こうゆう自分を甘やかす時間は無駄ではありません。
ただし、ダラダラとリラックスタイムを続けてしまわないように、時間が過ぎたら何か1つこなせる課題も決めておきます。例えば食器洗いや掃除など、移動したり体を動かすことでメリハリを作ります。
他にも「入浴中は反省したり、先のことを考えない!」と決めて、ひたすらのんびりすることもおすすめです。
つわりで倦怠感が続くのは仕方のないことです。自分ではどうすることもできない症状を無理に治そうとするよりも、対処しながらつわり期を乗りきりましょう。
時には頑張りすぎずに、倦怠感にどっぷり浸かっても、それがつわり症状なら妊娠中期になる頃にはすっかり消えていきます。
逆に「今は頑張りすぎずに母体をしっかり休ませよう」と割り切って、頑張りすぎずに妊娠初期のつわりと向き合いたいものです。
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