今まさに流産が進行している状態を進行流産と言います。わずか数分のうちに赤ちゃんが外に流れていきます。進行が確定したら残念ながら止める術はありません。
規則的な強い腹痛と、大量の出血があります。胎のうは小さくなり変形します。子宮頚管が開いてしまって、心拍や胎児はまず確認できません。
進行が確定した後に、子宮内に残っている組織を取り除く手術(子宮内容除去術)をします。
進行している状態が完全流産に移行して、赤ちゃんや胎のうなどが完全に娩出されたときは手術の必要なありません。
進行流産を経験した人は「ママが無理をしたから」「違う病院を選んでいたら」と、どうしても自分を責めてしまいがちです。
リンクの許可をいただいてる、東府中病院のページにとても参考になる意見がありますので引用(現在は削除されたようです)させてもらいました。
【1】 流産率は極めて高率です。だから、あなただけではありません。
【2】 流産の原因の相当数は妊卵(胎芽・胎児)の偶然の異常であり、その場合にはどのような治療を施しても流産を避けられません。従って、このような流産の原因は本人には無く、不運であったにすぎません。
【3】 つまり本人に落ち度があって流産したのではありません。自分自身を責めることは人間として理解できてもそこから得られる物はありません。いたずらに自分自身を責めるべきではありません。
【4】 しかも1回流産したのみの患者さんの場合には次回の妊娠は流産しない確率のほうがはるかに高いのが一般的です。個々の妊娠は独立した関係ににあり1回の流産歴は、次回の妊娠のハンディではありません。
【5】 流産を経験しても、その後の妊娠にて母親になっている人が多いのも事実です。
【6】 流産率が高率なために同じ状況の人、同じ経験をした人がいる場合には、そのような経験のある人に相談してみるのも良いのではないでしょうか。
引用終わり