妊娠中期である妊娠5~7ヶ月の3ヶ月間で済ませておきたいこと、準備したいことをわかりやすく説明します。妊娠後期に入るとお腹が大きくなって歯科治療や美容室に行きにくくなります。里帰り出産を考えている人は、そろそろ具体的な出産予定を決める必要があります。
妊娠後期になると、いつどんなことが起きるかわかりません。出産予定日よりも早く産まれることや、子宮口の開き具合では安静が必要になるケースもあります。だから、妊娠後期では実際に出産を予定している産院に検診に行くことが望ましいのです。
そのためには、妊娠中期のうちに産院を決定してください。産院は、お産当日だけではなく、その前の妊婦検診から通って母体や胎児の健康状態をチェックしてもらいます。
ちゃんと妊婦検診で母体や胎児の情報を知ってもらうことで、妊娠後期や臨月で起こるかもしれない予定外の症状にも対応してもらえます。安定期は通院しやすいので、ぜひ妊婦検診に行って、積極的に産院を決めていきましょう。
里帰り出産を考えている人は、里帰りする前に情報を集めてください。人気のある産院は、予約を受け付けている場合もあります。
距離的に妊娠中に何度も帰省することは大変なので、お願いしたい病院の情報を集めましょう。電話で問い合わせて、里帰り出産をお願いするにはどうしたらよいのか直接問い合わせると安心です。
この3ヶ月間で里帰りの予定をある程度決めはじめましょう。不快症状が少なく動けるうちに、できる準備をしておいたほうが安心です。
妊娠5ヶ月では、普段着ていたラインがはっきりわかる服は着づらくなります。かといって、まだマタニティウェアを着るほどお腹がせり出ていない状態の妊婦さんも多いはず。
マタニティウェアにこだわらなくても、ちょっとサイズアップしてお腹周りを締め付けない服装なら問題ありません。例えば、羽織物としてのカーディガンやパーカーはサイズアップしたものでも充分です。
ただ、いずれは妊娠後期に近づくにつれて妊婦らしい体型に変化するので、マタニティウェアがラクになります。今から沢山マタニティウェアを買い込む必要はありませんが、マタニティパンツとは早めに用意しておくと便利です。
特にマタニティパンツと呼ばれるボトムスは1本あると便利です。もしもパンツスタイルが好きなら、早めに買っておいても損はありません。
マタニティウェアは短期間しか着ないのに割高な買い物になりがちです。まず1着買うならマタニティパンツをおすすめします。
通常のジーンズをはいていると、だんだんお腹が窮屈になるのでウエストホックやチャックがしまらなくなります。お腹までカバーできないので、ジーンズの上にお腹が乗っかるような着方になります。
マタニティパンツなら、ウエストが幅広いリブ編みになっているので、ふくらんできたお腹にフィットしてカバーしてくれます。伸縮性があるので臨月までずっと履くことができます。
もう1着考えるならワンピースが便利です。スカートタイプは妊婦検診の内診向けに用意しておきましょう。ワンピースなら臨月まで、どんなにお腹が大きくなっても締め付けないので安心です。
とにかく産後は着るかわからない服なので、マタニティパンツとワンピースを用意して実際に着てみてから、足りないと思うものを買い足すようにしてみましょう。
マタニティウエアよりも先に準備したいのがマタニティショーツです。すでに準備している妊婦さんもいるかと思いますが、まだの人は戌の日の安産祈願を目安に、マタニティ用の下着を用意しましょう。
ブラジャーはまだ、マタニティ用ではなくても締め付けなければ大丈夫です。ただ妊娠中は胸も大きくなって張ることもあるのでサイズが変化していきます。バストをしっかり支えてくれるタイプを使ってください。でもワイヤータイプは締め付けがあるので、妊婦の長時間の使用はおすすめしません。
マタニティショーツは、お腹が膨らみ始めたら活用してください。というのも通常のショーツでは、ウエストやお腹のサイズが妊娠用ではないので、お腹のふくらみに合わずに変なところにショーツのゴムが当たってしまうこともあるのです。
特にお腹のふくらみをカバーしたいなら、マタニティショーツのようなハイウエストタイプはすっぽり包んでくれるので安心感があります。季節によって冷えが心配な時もマタニティショーツでカバーしてください。
実際は、マタニティ用のショーツはおばさんぽくて嫌いだという声もよく聞きます。レースや可愛い色のショーツもあるので、通販やインターネットでも探してみましょう。
妊娠初期に済ませておきたい歯科通院ですが、つわりや体調不良でなかなか通院できなかった妊婦さんもいるはずです。安定期に入ったら、さっそく歯科治療を始めましょう。
すでにお腹が膨らみ始めていることと、薬の使用が制限されることもあるので必ず予約時に、妊婦であることを伝えましょう。
治療中はずっと仰向けになることが、お腹を圧迫したり不快になることもあります。途中で起き上がって休憩したり、1回の通院を短時間にしてもらうなどの配慮をしてもらえます。
妊娠後期にはいると、もっとお腹が大きくなるし治療中に痛みから力んでしまうこともあり、歯科治療があまり進められなくなります。だから安定期のうちに歯科検診と治療を進めてしまいましょう。
妊娠中期のうちに美容室で、ある程度ヘアスタイルを整えておきましょう。妊娠後期になるとずっと座ったり、シャンプーで仰向けになることが辛くなります。
ヘアカラーやパーマをしている場合は、美容師さんと相談して産後までアレンジできるようにします。ムースやワックス使わないとセットできない髪形だと、産院で面倒かもしれません。
ヘアカラー剤やパーマ液は個人の健康状況に合わせて使用すれば大丈夫とも言われていますが、逆に絶対に妊婦と胎児に影響がないという確証もないのが現実です。普段よりもパーマが強くかかってしまったり頭皮がヒリヒリする可能性もあります。
どうしてもカラーリングしたい妊婦さんは、ホルモンバランスの影響で頭皮がダメージを受けやすいことも念頭に入れて、必ずパッチテストをしてください。
妊娠中は抜け毛が目立つこともあります。あまりにもハリやコシがなくなったり、抜け毛が目立つ時はヘアカラーやパーマは控えたほうが安心です。その代わりに、普段よりもよいヘアパックなどヘアケアに力を入れてください。