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妊娠4ヶ月/母体症状

妊娠線

妊娠週&出産カウントダウンの設定

妊娠4ヶ月に入ると、つわりが落ち着くと同時に、徐々に妊婦らしい変化が目立つようになります。つわりが楽になると普段通りの生活に戻って無理をしがちですが、お腹の赤ちゃんは着々と成長しているので無理は禁物です。

この頃は、こんな母体症状が目立ちます。

子宮が膨らみ始める

妊娠4ヶ月の母体変化

妊娠4ヶ月の母体変化は、目に見える変化よりも体内の変化がめまぐるしくなります。気がつかないうちに、あなたの体は母親としての変化を進めています。子宮の中には赤ちゃんに酸素と栄養を補給する胎盤が完成します。

子宮の変化

妊娠4ヶ月の子宮は、子どもの頭大サイズです。子宮の天井である子宮底(しきゅうてい)は、まだ臍(へそ)の下です。恥骨(ちこつ)から臍までの、ちょうど真ん中あたりに子宮底があると考えてください。

胎盤が完成

妊娠4ヶ月で、赤ちゃんに酸素と栄養を運ぶ胎盤が完成します。この時期の胎盤は、およそ28gほどしかありません。出産時には450~890g程度になります。

胎盤が完成すると、赤ちゃんへの酸素と栄養補給が安定して翌月からは安定期になります。安定期からは胎盤の位置もチェックしていきます。

胎盤は、子宮底の近くに出来上がります。正確には受精卵が着床した場所に胎盤が作られます。直立したママの子宮の内側の上のほうに胎盤がくっついています。これが通常の胎盤の位置です。

でも、子宮の下側に胎盤がある場合は子宮の下側の子宮口(しきゅうこう)を塞いでしまうかもしれません。この位置を前置胎盤(ぜんちたいばん)と呼びます。

前置胎盤

妊娠4ヶ月のエコー検査で前置胎盤が判明した場合、どれだけ子宮口を塞いでいるのか、赤ちゃんの成長にもよりますが、週数を重ねるうちに子宮が大きくなるにつれて胎盤を押し上げる可能性があります。胎盤が自然と上部へ移動すれば問題ありません。

臍帯(さいたい/へその緒)

臍帯(さいたい)とは、赤ちゃんとママの胎盤をつなぐへその緒のことです。このへその緒と胎盤に含まれる血液が臍帯血(さいたいけつ)と呼ばれます。

胎盤の完成と同時に臍静脈(さいじょうみゃく)を通してママから赤ちゃんへ酸素や栄養が運ばれるようになり、逆に赤ちゃんからは臍動脈(さいどうみゃく)を通して、二酸化炭素や不要な老廃物などがママに送り返されるのです。

臍帯は出生時には50~60cm程の長さになっているそうです。だから赤ちゃんの首や体に巻き付くと、ちょっと厄介なのです。

へその緒

血液の生産増加

妊娠4ヶ月のママの体は、血液の生産に力を入れています。妊娠前の血液の量では、赤ちゃんの分はまかなえません。体内の血液を増加させて、赤ちゃんに沢山の栄養と酸素を送り込むように変化します。

ママの体にも新鮮な血液を流すことで、凝血塊(ぎょうけっかい)を発達させます。凝血塊は傷ができた時に、自然と傷を塞ぐ血液の塊です。凝血塊を発達させることで妊婦の体を守ろうとしています。

血液の量は、妊娠8ヶ月頃まで増加し続けます。でも、妊娠中は赤血球が減少して、白血球が増加するので妊娠前の血液とはちょっと違います。

赤血球が減少すると、血液は薄くなります。さらに赤ちゃんも血液を必要として、ママから血液をもらいます。つまりママは貧血になりやすくなるのです。

体内では自動的に血液を濃くすることができないので、鉄分を外から摂取する必要があります。

妊娠4ヶ月の乳房

妊娠4ヶ月になると乳房全体や、乳輪の周囲がムズムズしたり痒くなることがあります。今までは大丈夫だったのに、乳頭がブラに当たっているだけでヒリヒリと違和感を感じる人もいます。

乳房の変化には個人差がありますが、妊娠2ヶ月頃から乳房の中では母乳を分泌する乳腺(にゅうせん)が発達し始めます。乳腺の増加と皮下脂肪の影響で妊娠4ヶ月頃から乳房が大きくなります。

乳腺

もしも妊娠4ヶ月で乳房の大きさに変化がなくても、乳腺が無いわけではありません。実際に赤ちゃんが母乳を飲んで乳腺が急激に発達するケースもあり、発達のペースには個人差があります。また、体重増加で皮下脂肪による乳房の発達も考えられます。

母乳を生産するために発達するエストロゲンという女性ホルモンは、乳房を発達させて大きくします。急に乳房が発達するので、皮膚が引っ張られて痒さやムズムズ症状が出ます。

痒みやムズムズは乳房の内部で、母乳生産の準備をしている影響です。マタニティ用の刺激の少ない生地で作られたブラに変えたり、保湿を心掛けてください。

乳輪が黒ずんでくる原因はメラニン色素の活発化が原因です。多少の黒ずみは、多くの妊婦さんが経験します。もともと乳首は皮膚が薄くて傷付きやすいので、赤ちゃんが授乳時に吸っても傷つかないようにメラニン色素を増殖させて皮膚を強くするのです。特に経産婦は黒ずみが強くなります。

妊娠4ヶ月の基礎体温

妊娠4ヶ月で胎盤が完成すると、ママの体は赤ちゃんに安定した酸素と栄養を送るルートを維持します。それに伴って、ちょっと高めだった基礎体温が落ち着きます。

妊娠4ヶ月の終わり頃には、普段から体温が37度程度で熱っぽかった体が、36度台になって楽になります。

基礎体温が平熱に戻っても、未だに日中に眠気がおさまらない妊婦さんもいます。これは体温とは関係なく、胎盤が完成されてホルモンの分泌に変化が起きているからです。

妊娠4ヶ月の体重変化

妊娠4ヶ月で、つわり症状が楽になると食欲も出てくるものです。でも出産までの道のりは、未だ半分も行きついていません。ここで体重増加のスピードを速くすると、妊娠後期にトラブルに遭いやすくなります。

最終的は痩せ体型でも10~12kg、ふつう体型で7~10kg、太り気味体型で5~7kgの増加におさめることが目標です。ということは、現時点で5kg増加していたら、増加ペースに気を付ける必要があります。

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