一般の女性(生殖期)の体は、月に1回の「排卵日」が存在しています。しかし妊娠中には排卵は起こりませんし、妊娠中に再び妊娠して何人もの赤ちゃんを授かることもありません。(多胎妊娠とは、1度の排卵で双子など複数の赤ちゃんを授かること)
しかし排卵はなくても、いつもと同じように赤ちゃんの「卵」は作られています。これらは決して排卵することはありませんが、その理由は妊娠中は排卵に必要なホルモンの分泌が起こらないからなのです。
妊娠検査が発明された当時の方法は、尿を沸騰させてその表面に「自分の姿が反射するか」を確かめる方法でした。反射していれば「妊娠」という確かめ方だったそうです。
赤ちゃんの心臓は妊娠5週を過ぎた頃から動き始めます。胎児心拍数は約60bpm(1分間の心拍数)から始まり、妊娠6週ごろに約90bpmで、妊娠10週ごろの160bpmをピークに、その後妊娠後期には120~140bpmに落ち着いてきます。
世界中で1番言われている胎児の脳障害を予防する方法は、妊娠中にアルコール摂取を控えることです。日本は妊娠中のアルコールに対して、いま1つ意識が少ないようです。(日本では少量なら大丈夫という考えがある、またタバコの危険性に関しても知識が少ない)
赤ちゃんには最初、尻尾のようなものが存在していますが(タツノオトシゴのイメージ)、5週を過ぎた頃にはすっかり目立たなくなります。しかし妊娠2ヶ月ですと、赤ちゃんはまだまだ人間とは程遠い形をしています。
検診での赤ちゃんの大きさは、頭のてっぺんからお尻までの長さをいい、これを頭殿長(CRL)といいます。足の長さを入れてませんので、身長よりは少ない数字になっています。
この頃の赤ちゃんは2頭身といえるほど「頭でっかち」です。でもそれは赤ちゃんの形成段階で、まず脳が急激に発達している証拠なのです。今後の赤ちゃんは、妊娠16週ごろに「3頭身」、妊娠後期には「4頭身」になります。
赤ちゃんの目は脳組織から作られるため、健康な脳を持った赤ちゃんは目がキラキラ輝いています。7週に入ると目の網膜の中に色素が現れ始めます。しかし目がしっかりと見えるようになるのは、だいたい妊娠27週くらいになってからです。
通常赤ちゃんは羊水の中で目をつぶっていますが、成長してくると「まばたき」をすることがあります。また赤ちゃんの眼球の動きや「まばたき」を、今後に胎動として感じることもあります。
赤ちゃんの各器官の形成が始まったとはいえ、赤ちゃんの重さはわずかに「0.001g」しかありません。考えられますか?この重さは私たちの「下まつげ」1本の重さに過ぎません。
赤ちゃんは2枚の膜に包まれていて、外側を絨毛膜といい、内側を羊膜といいます。羊膜の中には羊水腔が存在して、赤ちゃんはこの中で成長していきます。外側の絨毛膜は胎盤の形成にも役立ちます。
おなかの赤ちゃんは、足よりも手のほうが先に成長します。そしてこれは母体から誕生した生まれたての赤ちゃんにも言えることなのです。
赤ちゃんの筋肉と神経がつながり、外からの反応を示すようになります。神経系統はまだ発達段階ですが、この動きが今後の反射神経の基礎となります。
胎盤が形成されるまでの赤ちゃんの栄養は、卵黄嚢(らんおうのう)からまかなっています。卵黄嚢はもともと赤ちゃんが細胞分裂して出来たものなので、赤ちゃんのお弁当箱などと言われています。
役目を終えた卵黄嚢はサイズが小さくなり、1つのかたまりとしてその場に留まります。そして赤ちゃんが生まれた後に「後産」(胎盤が剥がれ子宮から放出されること)の際に流れ出ます。
妊娠初期には、赤ちゃんの皮膚から羊水が作られます。これはまだ皮膚が角化していないので、胎児血管から赤ちゃんの物質が漏出しています。
その後は赤ちゃんの「おしっこ」「卵膜や臍帯」「肺胞液」などから分泌されるようになります。その量は1日に300~400mlほどです。
赤ちゃんの周りの空間をいつも新鮮に保つために、羊水は常に入れ替えられています。赤ちゃんは羊水に浮かんでいるますので、その羊水に老廃物があってはいけないのです。
つわりは妊娠初期に起こる、吐き気や胃のムカムカなどの消化器系の症状で、ほとんどの妊婦さんが体験する「生理的」な現象です。しかし1日に何度も吐く、体重が減少する、ケトン体が陽性となる、などつわりの症状が悪化すると「病的」となり治療が必要になってきます。
昔は妊娠中に必要な栄養を取れないことがあり、「一子を産めば一歯を失う」というような言葉がよく使われました。妊娠中に食べた栄養は、母体よりも赤ちゃんに優先的に取られてしまうからです。
しかしこの言葉は栄養が足りなくなると、まずは「歯」に影響するということを意味しています。口の中をいつも清潔に保ち、唾液の酸性化を防ぐことが予防につながります。
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