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妊娠1ヶ月(妊娠0週~3週)/母体症状

哺乳瓶

妊娠週&出産カウントダウンの設定

ママはまだ気づかないけど、おなかの中では新しい命が確実に芽生え始めています。妊娠1ヶ月の最大の出来事は、赤ちゃんが芽生えるための「受精」と「着床」になります。

月に1度女性の卵巣からは成熟した卵子が排出されます(排卵)。放出した卵子は卵管の一番広い場所(卵管膨大部)に運ばれ、そこで男性の精子に出会うと受精します。

受精とは、卵子と精子が結合して1つの細胞(接合体)になることを言います。1つになった細胞は受精卵と呼ばれるようになり、まだこのときには卵管内にフラフラした状態です。

そしてこの受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら子宮に移動します。そして受精から7日目ぐらいに、ふわふわの子宮内膜へと潜り込んで根を生やします。これが着床(ちゃくしょう)で、正常に妊娠したと定義されるのです。

卵子が子宮に到着

妊娠1ヶ月の母体症状

受精成立で起きる症状

もし受精が成立しても母体には何も変化が起こりませんし、ましてや「妊娠の兆候」を本人が感じることもありません。

妊娠を気にする人は、行為を持った数日後の症状を神経質に気にすることがあります。しかし少なくとも受精から着床までの1週間は、症状が出ないと思っていて間違いがないででしょう。

しかし誰にも気づかない変化はおきています。受精卵は、おなかの中の新しい生命を間違って駆除しないように、母体にサインを送るようになったのです(初期妊娠因子)。

着床時期に起きる症状

受精から約1週間経ち、着床が開始されると母体にもいろいろな症状が出始めます。まず1番大きな症状として、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の分泌が始まります。

hCGは妊娠検査薬の陽性反応になる成分で、尿中や血中に徐々に増え続けて濃度がだんだんと濃くなっていきます。妊娠検査薬はこのhCG成分が、ある一定の濃度になると陽性反応が出る仕組みになっています。

着床出血

受精卵が子宮に着床するときに、絨毛(じゅうもう)という植物の根っこのようなものが子宮壁を傷つけることがあります。このときに軽い痛みや出血を伴うことがあり、これを「着床出血」といいます。

*着床出血という言葉は医学的な言葉ではありません。あくまで一般的に使われているもので、また妊娠出血と言われることも多いようです。医学的には着床出血ではなく「月経様出血」と言います。

着床出血の時期は、排卵から1週間後で生理予定日の約1週間前に当たります。妊娠した全ての人に着床出血があるわけではなく、全体の1~2割程度の人が感じるようです。

ホルモンの変化による不正出血

女性の身体はホルモンに変化が起こると、子宮内膜が少し剥がれ落ちて出血することがあります。これを不正出血と言いますが、着床によってホルモンバランスが崩れることによって、これから数週間は不正出血(月経様出血)が起こりやすくなります。

科学的流産

精子と卵子が1つになり受精卵となっても、子宮内に正常着床が完了せずに妊娠に至らないケースがよくあります。これを科学的流産(ケミカル・アボーション)と言い、本人は妊娠したことさえ気づかない人がほとんどです。

受精卵が正常な妊娠に発展する割合は「約50%」と言われ、発展しない原因のほとんどが染色体異常による科学的流産によるものです。また科学的流産は、医学的には流産に含まれません。

つまり受精はしたものの、赤ちゃんが育つ能力が最初からなかったわけです。一般的に確認できる流産確率が全体の15%と言われていて、この科学的流産を含めると流産率はかなりの割合になると考えられています。

妊娠の兆候

妊娠1ヶ月では、ほとんどの人は妊娠の兆候に気づかないでしょう。妊娠の兆候は、生理予定日を過ぎた頃から出始める人がほとんで、「生理予定日を過ぎて1週間頃」に気づくことが1番多いようです。

しかし、ごくまれには疲れやすい、すぐ眠たくなる、トイレが近くなる、便秘になる、熱っぽくなる、乳首の色が濃くなって敏感になると言った、妊娠したときの症状がみられる場合もあります。

気になる病気

以下の婦人科系の病気は、妊娠を判明する前に出来れば治しておきたいものです。婦人科は何か悪い病気がある人だけが行くところではありません。もしあなたがまだ妊娠していなくて、これから妊娠を考えているなら1度婦人科で一通りの検査をすることをお勧めします。

子宮筋腫

子宮筋腫とは子宮にできる良性のこぶ(腫瘍)のことです。できた場所が粘膜下筋腫、筋層内筋腫ですと子宮内膜に凹凸ができてしまい、不妊や流産、早産の原因になることがあります。

性感染症(STD)

クラミジア、淋病、梅毒、性器ヘルペス、エイズなどです。特にクラミジアは隠れた感染者がたくさんいて初診のときに始めて気づくケースがあります。出産までに治しておかないと赤ちゃんに感染してしまうのでカップルで治療していくことが必要になります。

カンジダ膣炎

カビの一種で膣内で繁殖して起きます。かゆみがあり白いチーズのようなおりものが特徴です。妊娠中はカンジダ膣炎にかかりやすく、出産までに治療できていないと赤ちゃんに感染するため帝王切開になるケースもあります。膣錠や塗り薬で簡単に治ります。

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