無痛分娩とは、分娩時に麻酔をかけて陣痛の痛みを減らして出産する方法です。もっとも一般的な無痛分娩は、麻酔薬を背中の硬膜外というところに入れる「硬膜外麻酔」と呼ばれる方法です。硬膜外麻酔は局部麻酔なのでお産の経過を見届けることができ、分娩後に赤ちゃんを抱き上げることもできます。
無痛分娩のメリットは何といっても痛みがないお産ということです。陣痛の痛みと恐怖、あるいは緊張からお産がスムーズにいかない場合があります。そういうものを強く感じやすい人には無痛分娩はベストの出産法といえるかもしれません。
しかし無痛分娩にはリスクもあります。無痛分娩に使う麻酔は低濃度で局部麻酔(全身麻酔法を取り入れている施設もある)なら新生児には影響はないとされていますが、麻酔を使わなくても「実際には安産だった」ということもありえるのです。使わずに済むならそれに越したことはないでしょう。
そして無痛分娩の最大のリスク、デメリットは、痛みを感じないために「分娩時間が通常よりも長くなる傾向がある」ということです。これにより出産がスムーズにいかないことがあり、鉗子分娩、吸引分娩、あるいは帝王切開になる可能性が増えるのです。
無痛分娩は、1847年にスコットランドの医師が行ったものが最初とされています。クロロホルムという麻酔を少量ハンカチにしみ込ませ、まさに陣痛がピークの妊婦さんの口に当てたところ、痛みを感じることなく赤ちゃんを出産したのです。
その後、世界的にも無痛分娩が全盛だった時代もありました。しかしだんだんと痛みを伴わない出産は「赤ちゃんを産んだ感動が少ない」と思う人が増え始めたのです。そして無痛分娩よりも「より自然なお産を」「アクティブバース」といった考え方も広まり現在に至っています。
無痛分娩:painless childbirth, painless delivery
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