出産が近付いてくると、赤ちゃんはそれまで胎動を控えて産道に向けて頭を固定します。おしるしや前駆陣痛といった、臨月ならではの症状が出て、出産への不安を感じるのもこの頃です。
予定日を過ぎても産まれなかったり、赤ちゃんの体重が予想と違っていたり、不安に感じることは人それぞれですが、マタニティヨガで出産への焦りや不安を軽減しましょう。
瞑想(めいそう)はマタニティヨガの中では、体の柔軟性やストレッチというよりも、精神の安定を目的としています。力を抜いてゆったりとした時間を過ごしましょう。
好きな音楽を流したり、窓を開けて涼しい風を取り入れながら行うこともできます。マタニティヨガの時間は体調が悪くなったりトラブルに対応できるように、午前中から日中の産院が開いている時間が安心です。
マタニティヨガの瞑想は、あぐらで座る基本姿勢で行います。足を組んで、背筋を伸ばして座ります。背筋を伸ばして、あごをひいて腹部に体重がのしかからないようにしましょう。
腕の力を抜いて、膝の上あたりに手を乗せます。手のひらを上にして、親指と人差し指で輪を作ります。他の指には力を入れず自然にします。この状態で深呼吸をしながら、マタニティヨガの瞑想が可能です。左右対称のバランス感覚も身に付けます。
この状態で、自分の心身がリラックスできるまで瞑想することも可能です。集中力がついたら、お腹の赤ちゃんに意識を集中して、赤ちゃんを思い浮かべながらコミュニケーションをとります。赤ちゃんはママがリラックスしていると感じると、自分もリラックスします。
深呼吸をして気分の高揚が消えたら、手のひらで優しくお腹を触ります。胎動や温かさを感じて、赤ちゃんと一緒に過ごしていると実感できます。
瞑想(めいそう)にはいくつかの効果が挙げられています。
他の方法でも、リラックスしたり出産時の計画は立てることができますが、瞑想の良いところは時間を気にせず自分のペースで行うことができる点です。
妊娠後期は、出産に向けて体型の変化や赤ちゃんの成長も著しく、体力を消耗します。妊婦検診も増えて、産院の入院準備、ベビーグッズの下見等も始まり、意外とやることが増えるのもこの時期です。
疲労が溜まったら休むことが基本です。瞑想も疲労回復に取り入れてみましょう。ストレスや不安をなくしてリラックスしたお産を目指します。