春は物事のはじまりの季節とも言われますが、そのぶん疲れやストレスがたくさん発生する季節でもあります。
春ストレスは疲労だけではなく、自分の将来への不安や対人面での不安もつきまといます。妊婦は周囲に取り残されたような寂しさも感じます。
妊娠中はストレスを我慢し続けて、妊娠うつに発展することが心配です。
一般的な春ストレス、新しい職場や人間関係の構築で気をつかいすぎたり、先行きが不安になることがきっかけになります。
これは妊婦にも当てはまりますが、家族で進入学・新社員になる人がいたら注意してください。頑張りすぎることが春ストレスに繋がってしまう危険があります。
ストレスを感じるときは、周囲と自分を比べないようにします。妊娠継続でトラブルがおこりやすいと、自分が妊婦として至らないと悲しくなります。そんなグズグズ泣きたくなるような状態は誰にでもあるものです。
つわりがなく活動的な妊婦や体型管理ができている妊婦をみると、ついつい自分の妊娠生活と比較してしまい自分を追い込みます。
もともと妊娠は、赤ちゃんの様子から誰もが異なるので比べる必要はありません。
ただし妊婦生活を比べてしまうのは、それだけ「もっと妊婦生活をよくしていきたい」「私に足りないものは何だろう」と考えるからこそです。他人と比べてしまうのは、それだけあなたが妊娠を大切に考えているからです。
妊娠中のストレスは、周りと環境が変わってしまった妊婦が陥りやすく、一度マイナスの感情をもってしまうとなかなか完全に抜け出せません。
治まっても産後すぐキャリアに復帰できない、いつも家で赤ちゃんと過ごす自分が不安になって再発することが心配です。
仕事を頑張っていた人ほど、離れてしまった職場と自分を比べてしまいます。育児休業中の遅れがどれほどのものか、自分の戻ることができる場所が残っているのかが不安になってしまうのです。
このとき、妊娠とキャリアは別の世界になるものだと考えてみましょう。妊娠と仕事は、条件もあまりに違いすぎて比較する必要がないものなのです。
妊娠しているときは妊娠の世界をたくさん楽しんで、赤ちゃんのために頑張ることが求められています。今はそこに集中するのも1つの考えです。
春は妊婦も外出しやすい暖かさですが、ちょっと外出しただけで異様に疲れてしまうことがあります。まるで、ダラダラ妊婦のように見えてしまいストレスが溜まります。
妊婦はお腹が出てくると、前のめりにならないように腰に重心を持ってこようとします。だから余計に重心が移動します。体の芯が定まらないほど力がはいって疲れやすくなります。
疲れない妊婦はいません。妊娠初期は目に見えない体の変化で、不快感が続いたり、精神的に落ち着かないものです。お腹がふくらみ始めると、姿勢を維持するだけでも疲れるので、大切なのは疲れないことよりも、疲れたらどう休息するかです。
妊娠は病気ではないと言われるものの、異常なまでの眠気に襲われるのも事実です。
これはホルモンの分泌が妊娠中は特別だから。けっして、なまけているから眠くなるわけではありません。
春のポカポカ陽気で妊婦がさぼっているように見えるかもしれませんが、ホルモン変化という理由があるのでストレスを感じる必要はありません。
逆に、眠さを我慢するほうが危険です。妊婦は、疲れたら日中も仮眠をとる人が沢山います。無理に起きてフラフラにならないように、仮眠時間も大切にしましょう。
春は物事をスタートさせたりリセットしやすい環境が多いので、妊娠中も仕切り直しのしやすい時期です。
例えば「毎日ウォーキング」「マタニティスイミングに通う」など張りきりますが、頑張りすぎて途中でガス欠することもあります。
精神的な疲労や、体の疲れを我慢し続けると、やがて疲労はストレスに変わります。
頑張っても疲れたら休息するように心がけてください。妊婦にとって休息は必ず必要です。