きれいな肌のママになるために!妊娠中の丁寧な肌ケアが、産後のきれいな肌をつくります。妊娠生活中にきをつけたい肌のお手入れのコツや、妊婦も安心して使うことのできるスキンケアグッズを紹介します。
妊娠中もきれいに過ごすためにメイクをしている人は、必ず汚れを落としてから眠ってください。
汚れを落とさずに眠ると、なぜか肌がしっとりしているように感じることもあります。メイク用品に含まれるオイルや皮脂が肌表面に残っているからです。
こうした、しっとり感は清潔ではありません。皮脂が残っている肌に、睡眠中にさらに皮脂が分泌されると毛穴は大渋滞になります。皮脂や汚れが出ていかないのに、肌からはどんどん分泌されるから。しっとりしているように見えて不衛生なのです。
胃の不快感による不眠や、妊娠後期で眠りの浅い妊婦さんは、洗顔のタイミングを作りにくくなることがあります。「夜9時には必ず洗顔する」など時間を決めてしまうと、忘れることもありません。
メイクをしないでスッピンで過ごした日も、洗顔は必要です。メイク成分は肌にのっていませんが、皮脂汚れはスッピンでも毎日付着しています。
ただ、せっかく肌に負担をかけないように過ごしているのに、洗顔料で肌を刺激するのは心配です。コツはよく泡立ててこすらないことです。
メイク成分を落とす必要がないので肌表面の毛穴汚れを浮かせて、ぬるま湯で洗い流します。
指先が肌に触れるか触れないかくらいで、たっぷりの泡が肌のうえを移動しているようなイメージで力をこめずに洗顔してください。
こんにゃく洗顔スポンジは、こんにゃくの天然繊維を利用したスポンジです。販売されているこんにゃくスポンジは乾燥状態です。湯にしっかりつけて水分を吸わせると、独特のなめらかなスポンジになります。
こんにゃくスポンジのおすすめしたいところは、食品でもあるこんにゃくで作られている安全性の高さです。昔から赤ちゃんの産湯にも使われているので、妊婦にも安心。肌にやさしいことがわかります。
気をつけたいところは、天然繊維だからこそ劣化することです。使用していくうちに表面が裂けてボロボロになったら交換です。1つのスポンジを長く使い続けることができないのはデメリットにも見えますが、それだけ合成物質や長持ちできる加工がされていない自然な状態だともいえます。
お手入れ後に放置しいているとカビが生えたり、ぬめりが出るのでしっかり水をきってから、風通しのよい場所で保管してください。
妊娠中は不眠症になってしまう人もいますが、短時間でもよいから睡眠はとってください。睡眠不足や徹夜明けの朝、鏡をみると目の下に影のようなクマがあったり、肌にハリがなく下にたれ気味(たるみ)になっていませんか?
睡眠不足で目の下にクマができるのは、目が休むことなく働いたために血行不良になっているサインです。
本当は目の下だけが血行不良になっているわけではありません。目の下の皮膚が薄くて目立ちやすいから、クマとして現れています。だからクマができたら目の周辺全体が疲れていると考えてください。
肌にハリがなく垂れているように見えるのは、睡眠不足で顔の筋肉が疲労しています。よく「肌のたるみ」と呼ばれている症状です。
本当は睡眠中にだけ脳下垂体(のうかすいたい)から分泌される成長ホルモンが、肌の疲労や弱った部分をケア・復旧してくれます。でも睡眠不足ではその恩恵を受けることもできないので、翌朝も疲れた肌のままなのです。
睡眠中の夜10時~午前2時までは美肌ゴールデンタイムです。この時間は成長ホルモンがたくさん活発に分泌されます。
残念ながら成長ホルモンは、しっかり睡眠をとっている間だけ豊富に分泌されます。だから、ゴールデンタイムに質の良い睡眠がとれなかったり、就寝時間がもっと遅いとせっかくの成長ホルモンが分泌されにくくなります。
妊娠中に眠りが浅くなる原因の1つは、大きくなったお腹がバランスを取りにくくしているところです。
妊婦はうつぶせでは眠れないので、横か上を向いて眠ります。でも仰向けも、胃が圧迫されるので苦しく感じるときがあります。横向きは不快感を感じにくいのですが、お腹の位置によってはバランスがとりにくいので抱き枕で安定させるとラクです。
抱き枕は、妊娠中だけでなく産後も使うことができるし、授乳中や抱っこでクッション代わりにも活用できるので1つあると便利です。