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妊娠前に知っておきたい女性特有の病気

ざくろ
妊娠できたよ!
妊娠できたよ!

年齢など絞り込みでるようになりました。苦しみを乗り越えた人たちの妊娠報告...

妊娠前は、産まれてくる赤ちゃんの母親でもあるあなたの体をもっと大切に考えるよい機会です。特に20~30代で多く見られる女性特有の病気の紹介と、どうして妊娠前から考える必要があるのかをわかりやすく説明します。

女性特有の病気とは

女性の病気

女性特有の病気は、女性にしか見られない症状の病気です。例えば、一言で「癌(がん)」と言っても、「胃がん」「肺がん」など細かく分類されていますね。胃も肺も、男女関係なく腫瘍ができる場所です。

でも、癌と言っても「子宮がん」は、子宮を持っている女性にしか発症しない癌です。これが女性特有の病気というわけです。

妊娠する時に重要な役割を担う子宮や卵巣も、女性特有の病気が発症する場所です。つまり女性特有の部分が病気に侵されると、妊娠・出産に重要な部分にトラブルがおきる可能性があるのです。もしもトラブルに気がつかずに妊娠したら・・これがちょっと心配です。

だから、妊娠を考えたら女性特有の病気についても、ちょっと勉強してみましょう。

乳がん

乳がんは、女性特有の病気の中でも40代から一気に患者数が増える病気の1つです。まだまだ自分は大丈夫と思っていませんか?確かに乳がんは年齢が上がることに比例して単に40代から患者数が目立つだけで、20代でも発症することがあります。

乳がんと一言で言っても、発生する場所で呼び方が異なります。例えば母乳を分泌するための乳腺(にゅうせん)の末端の乳管(にゅうかん)に発生するがんは「乳管がん」です。

乳がんはセルフチェックもできるので、セルフチェックや検査で積極的に気にかけてください。セルフチェックを習慣にしている女性は、しこりが小さい状態で早期発見して通院を始めることができます。

子宮筋腫

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)は若い世代にも多い子宮トラブルです。進行すると何にも食べていないのに、お腹がぽっこりして見えることもあり、外見を気にして服を選ぶ人もいるほど女性にとっては心配な症状です。

子宮筋腫とは、子宮を形どっている平滑筋が増えてコブのようになったものです。コブの大きさはマメ粒から果物など人それぞれです。

子宮筋腫があると妊娠できないとは限りませんが、早期治療で筋腫を大きくしないように生活することを目指します。全ての筋腫が悪性ではないのですが、これは検査をしないと判断できません。

子宮筋腫の代表的な症状は、月経過多・激しい月経痛・膀胱の圧迫・月経時に血の塊がでること等です。年を重ねるごとに月経痛が激しくなっていくようなら子宮筋腫も疑ってください。

子宮筋腫は正しい処置と指導があれば、怖い病気ではありません。進行の早い悪性でも手術で子宮をとってしまえば、二度と子宮筋腫が再発する心配もありません。

でも、子宮をとってしまうことは女性にとって重要な決断です。だからこそ早期発見での処置と指導が必要です。

子宮筋腫の詳しくはこちら→

卵巣のう腫

卵巣(らんそう)は、私たちの親指ほどの大きさですが卵子のもとになる原始卵胞を蓄えている女性特有の場所です。でも、卵巣の中に液体がたまって腫れてしまった状態を卵巣のう腫(らんそうのうしゅ)と呼びます。

卵巣のう腫が進行すると、下腹部の痛み・腰痛・月経痛の悪化・体重の減少などの症状がみられます。妊娠時には卵巣の根元がねじれてしまう茎捻転(けいねんてん)で激しい吐き気や痛みに襲われることも心配です。

卵巣のう腫は、つまりは卵巣に腫瘍(しゅよう)ができてしまうのですが、良性の場合が多く、様子をみておおきくなってしまう時は手術で摘出も考えます。良性の場合、腫瘍だけを摘出して卵巣自体は残す方法もあります。

もしも手術で卵巣を摘出しても、卵巣は左右に1つずつあるので、残ったほうが機能していれば妊娠も可能です。卵巣のう腫は腫瘍が小さいと自覚症状もなく、発見が遅れることも多いそうです。妊娠前の早期発見で対応したい病気の1つです。

チョコレートのう腫

チョコレートのう腫は、正確には子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)が原因で起こる症状です。子宮の内側をコートしている子宮内膜が、何らかの原因で他の場所でも活動してしまいます。卵巣で活動している子宮内膜がある場合「チョコレートのう腫」「チョコレート嚢腫」と呼ばれます。

子宮内で月経に合わせて活動していれば月経で常に、古くなった血液を排泄することができます。でも卵巣には月経が影響して古い血液を排泄する機能はありません。だから、古くなった血液は卵巣に溜まってしまうのです。

卵巣に溜まった古い血液は、やがてドロドロになってチョコレートのようになります。そのまま放置すると卵巣が腫れて、パパとの仲良しで痛みを感じたり、腹痛を繰り返すようになります。

チョコレートのう腫になったから「もう妊娠できない」とは限りません。でも、個人の自己判断で改善できる病気でもないので信頼できる医師との連携が大切です。

不妊との関係性を説明しています→e-妊娠「チョコレート嚢腫」

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