←こんな基礎体温表を簡単作成。自分の基礎体温と妊娠した人たちとのシンクロ検索が可能
人工授精が優れていることは2つ。1つは精子を卵子のそばまで運んでくれること。卵子まで移動する距離を短くすることで、精子と卵子が出会って授精する確率が増えるわけです。
そしてもう1つは精子を洗浄してくれること。良好な精子を選別するためにいくつかの方法がありますが、スイムアップなどで元気のいい精子を選ぶことで卵子までたどり着く少数精鋭部隊が出来上がるわけです。
また精子の洗浄には感染症を防ぐという重要な意味もあります。以前、人工授精は精子の洗浄をしませんでしたが、AIHを繰り返すうちに卵管の感染を引き起こすケースがありました。良かれと思った人工授精でしたが、それを繰り返す結果、卵管閉鎖となってしまった人もいたのです。
そこで考えられたのが、精液を洗浄することで「元気のいい精子と悪い精子や細菌を分離させる方法」でした。パーコール法(コロイド溶液)や遠心分離法などと呼ばれる方法で、分離した上澄みを除去して元気のいい精子だけを採取できるようになりました。
さらにスイムアップと呼ばれる方法で、その中でも運動率が高い精子を採取する方法もありますが、このあたりは病院の方針でも違いがあるようです。*スイムアップは運動率は高いけど精子総数が少なくなる傾向がある。
アンケートでは「いいえ」と答えた人が5.9% ありましたが、人工授精では精子は洗浄する病院をお勧めいたします。妊娠の確率が高くなるという意味よりも、洗浄しないと卵管の感染を引き起こす可能性があるからです。