妊娠したという感激と初々しさも手伝い、多くの人は今後の生活にばら色の未来を見い出します。しかし落ち着いて考えてみると、お産の怖さやこれからの生活、お金のこと、仕事や住居のことなどで、不安が山積みとなってしまう場合もあります。
またまわりの大げさな反応に対して、どこか冷めた自分がいるかもしれません。妊娠したことを今さらながら受容できずに、「本当に今のタイミングでいいのだろうか?」と何度も自分を問い詰めてしまう人もいるでしょう。
上記のことは、妊娠したことをきっかけに「今までと生活が大きく変化する人」に当てはまりやすいはずです。まずは妊娠していることを受け入れて自覚すること。そして不安よりも「妊娠したことへの価値」を自分から進んで見い出していくとよいでしょう。
単純なことですが、マイナスには考えずに前向きに考えること。常に可能性は過去ではなく未来にあること。そして人生は1度きり、今の状況を楽しむことが幸せへの近道ではないでしょうか。
今後に覚えておく知識として、ほとんどの妊婦さんは出産目前になると、外出を控えて1人の時間を好むようになります。自分のまわりの出来事に興味がなくなり「出産」という大仕事に全精力を注いでいく本能のようなものが芽生えるのです。(巣篭もり本能(巣作り本能))
また出産後は多くの人に、「マタニティブルー」と呼ばれる「産後うつ」のような症状が出ることが知られています。マタニティブルーは妊娠、出産による女性ホルモンの変化が大きな原因ですが、いずれにしても時期的なものと考えて、無理をしない、頑張り過ぎないことが大切で、時間の経過を自然に待つことが解決法とされています。