
お産は第1期、第2期、第3期という3つの期間に区別されます。第1期は陣痛から子宮口が完全に開くまで。第2期は母体から赤ちゃんが娩出されるまで。そして第3期は赤ちゃんが産まれてから胎盤の排出までです。
ここでは陣痛が始まってから子宮口が全開になる「お産の第1期」について説明したいと思います。一般的に陣痛が10分間隔になるとお産が本格的に始まったとされ、この状態から分娩を終えるまでの時間を「分娩所要時間」といい、初産だと12時間前後、経産婦(けいさんぷ:1度でも出産を経験している妊婦さん)だと、8時間前後が平均的だといわれています。
「お産の第1期」はさらに3つに分けられ、準備期(第1段階)、開口期(第2段階)、極期(第3段階)という言い方をします。簡単に言ってしまえば子宮口が全開(開大)になるまでのステップで、「子宮口がどれほど開いているか」ということです。
ステップが進むごとに「陣痛時間」は長くなり、「陣痛間隔」は短くなっていきます。それに比例して痛みや苦しさ、いきみたい気持ちはどんどん強くなります。
準備期の第1段階は数日かけて進行することもあれば、半日程度のこともあります。陣痛時間(収縮)は30秒前後続き、陣痛間隔は5~10分といったところでしょう。初産ではまだ入院していない人もいて、睡眠や食事も可能で比較的にリラックスして過ごせる期間です。
活動期とも呼ばれ、どんどん陣痛が進行する期間です。幅はあるもののこのステップに要する時間は通常2~5時間程度で、陣痛時間(収縮)は30~60秒続き、陣痛間隔は5分前後といったところです。この段階になるとほとんどの人は入院しているはずで、体力的にも精神的にも疲れが現れてきます。
移行期とも呼ばれ陣痛で最も大変な期間です。収縮は長く激しく(60秒前後)、陣痛も2~3分の間隔でやってきます。腰や会陰に激しい痛みを覚えたり便意を催すこともあります。体力の限界を感じたり情緒不安定になりやすいのもこの期間です。

アンケート結果では12時間以内にほとんどの人が子宮口が全開になったと答えています。この子宮口が全開になるまでの第1期を乗り越えれば、いよいよ分娩室に移動することになります。このアンケートは経産婦の方も一緒のものなので、初産の方はもう少し時間がかかるかもしれません。