アンケートの回答では7割以上の人が「出産の次の日には出た」と答えています。出産後に母乳が出るかは多くの妊婦さんが感じる悩みの1つですが、実際にはほとんどの人は産後3日以内には初乳を経験するでしょう。
初乳がいつ出るかは人によって個人差があります。病院によってはカンガルーケア(出産後すぐに赤ちゃんと肌や乳頭に触れさせる行為)などで、母乳のスイッチを早めに入れることもあるでしょう。
では初乳とは何でしょう?
初乳とは言葉の通り、産後に初めて出る母乳のことです。
産後1週間くらいの間に出る初乳は、赤ちゃんにとって病気から守ってくれる免疫物質がたくさん含まれています。 分泌される量は少ないのですが、その中にはタンパク質や脂質、乳糖、ビタミンなどの栄養がたっぷりなので 是非とも飲ませてあげたいものです。
妊娠中から乳房ケアを始めると初乳も出やすくなる傾向があります。 お医者さんの意見も取り入れながら安定期の20週ごろから始めるといいでしょう。
乳房ケアをすることにより乳頭や乳輪部のマッサージをして赤ちゃんが吸いやすい弾力性のある乳頭に変える事ができたり、 乳管の出口が開けやすくなります。 乳房が張ったりお腹が張るときはやめるようにしましょう。
また妊娠中から簡単なエクササイズで血行をよくして乳房を支える胸筋を鍛えるのもいいでしょう。
もし初乳がすぐに出なかったとしても焦らないでください。産まれたばかりの赤ちゃんは、すでにママの胎盤からたっぷりと栄養をもらっています。なので2~3日くらい母乳を飲まなくてもまったく問題がないのです。
母乳が出ない場合は、根気よく赤ちゃんに乳頭を吸わせて刺激を与えてみてください。 心配なら母乳外来のある産院で退院後の母乳ケアの相談をしてみるのもいいでしょう。
母乳はママの血液からつくられるので食生活にも気を付ける事。 ビタミン、ミネラル豊富な旬の野菜をとることは大切です。 また水分はカフェインや糖分を控えましょう。
初乳スタートの前に食生活に気をつけ乳房ケアなどの準備をしておくと、母乳を始める時に焦らずにすむはずです。