e-妊娠top 出産報告 2007年-小枝さん

出産報告2007年-小枝さん

妊娠中

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おなまえ出産日生まれた時間
小枝2007年6月8日午前1時18分
性別赤ちゃんの大きさおなかの日数
男の子3106グラム39週6日(279日)

お産までの流れ

助産院で出産しました。

6月7日が39週の検診日、内診後の14時頃に頻繁に軽い生理痛のような痛みが起こりました。内診で陣痛がついたケースは今までないし、内診の刺激のせいかも、ということでしばらく産院のベッドで横になり休んでいましたが、痛みは続きました。

時間で計ってみると、5分おきくらいに痛み始め、1分弱続きました。夕方には、痛みの間隔が4分ほどになり、痛みも段々強くなってきました。これは本当に陣痛かもしれない、運が良ければ日付が変わる頃に産まれるかもしれませんよ、と助産師さんが励ましてくれ、出産の用意を整えてくれました。

陣痛はくれば分かる、といろんな人から聞き、本にもよくそう書いてありましたが、実際には「これが本当に陣痛なの?」と思うばかりでした。

とにかく腰が痛くて、助産師さんがずっとずっと腰をさすってくれたのが本当に有難かったです。21時頃にはもう痛みの感覚とか痛みがどのくらい続くとか、わかりませんでした。

痛みの波がくると大声をあげて痛みに耐え、波がひくと深呼吸。横向きになって寝ながら痛みに耐えていましたが、今思えばもっと楽に陣痛を乗り越える姿勢もあったかもしれません。

そのときはとにかく痛みに耐えるのに必死で、体を動かすと余計痛みが増しそうで動けませんでした。23時頃には子宮は8センチ開き、全開になったのは日付をまたいで8日の0時半頃だったと思います。

分娩時の様子

「今度痛みがきたら、声をあげずに力を入れてみましょう」と助産師さんに言われ、あぁいよいよ産まれるんだな、と思いました。

痛みに合わせていきむのは、最初は難しかったし、痛くて辛くて、意識が飛びそうになることもありました。助産師さんが3人ついてくれていて、呼吸をリードしてくれたり、「そうそう、上手ですよ、順調ですよ」「痛いね、もう少しですよ」と励ましてくれたり、ずっと手を握ってくれたり、急かさずに根気強くお産を支えてくれたのが、本当に嬉しかったです。

仕事が終わり駆けつけてくれた主人も、ずっと手を握り、痛みの合間に飲み物をくれたりと支えてくれました。正直、「もうこんな痛いの嫌、早く終わってほしい」と思い半泣きでしたが、こんなに自分は支えてもらっているのに弱音なんか吐けない、と思えました。

「頭が見えてきましたよ」と助産師さんが声をかけてくれ、3〜4回いきむとやけつくような痛みを感じました。何かがはさまっている感じで、早く出したくて仕方ありませんでした。

「会陰が裂けないように、ゆっくりゆっくり出しましょう、いきみがきたら短い呼吸をして、力を入れないようにしましょう」と言われました。

これも本当に辛く、いきんでえいっと出せればどんなに楽だろうというくらいでした。どうしても力が入ってしまい、そのたびに何かが体から押し出されるような感覚がありました。

もう少し、もう少しで赤ちゃんに会える、これが本当に最後のがんばりどころだ、そう強く言い聞かせてがんばりました。

頭が見え始めたと言われて20〜30分ほど経ち、とうとう赤ちゃんが産まれました。産まれてすぐの赤ちゃんを胸に抱かせてもらい、おっぱいを吸わせ、へその緒は拍動が止むのを待って主人に切ってもらいました。

生まれた瞬間の気持ちは?

この子がずっとお腹にいたんだな、と思いました。疲れで頭がぼうっとしていましたが、やっと会えたんだなと思うととても嬉しかったです。痛みから解放され赤ちゃんを胸に抱き、それでも自分が出産という大きな仕事を成し遂げることができたという実感は湧きませんでした。それくらい疲れていたんだと思います。

出産後の生活

出産から2時間ほど産後の様子を見てから、赤ちゃんと一緒にお部屋へ移動、母子同室の生活の始まりでした。入院中は母乳のあげかたや沐浴の仕方を丁寧に教わり、分からないことや不安なことは何でも聞くようにしました。

後腹やおっぱいの張りに伴う痛みに耐えるのも大変でしたが、赤ちゃんの顔や様子を見ていると吹き飛びました。助産師さんが毎日マッサージしてくれ、疲れや痛みがほぐれてとても楽になりました。

退院後、自分で思っていたより体の疲労が激しいことにやっと気づき、家では赤ちゃんのお世話と自分が休むことで精一杯です。

家事などを快く引き受けてくれる家族に本当に感謝しています。自分の生活のすべてが赤ちゃん中心になり、ゆっくり休むなんてまだまだ出来そうにありません。

眠いのをこらえ、おっぱいの張る痛みもこらえて、なのに赤ちゃんが母乳も吸わず泣き止まないと泣きたくなるときもあります。けれど不思議と、赤ちゃんを見ていると「この子が私をママに選んでくれたんだ」と思え、産まれてきてくれたことがとても嬉しくてありがたくていとおしくて、そういう気持ちがまた活力になっていると思います。

これから出産する人に一言

私は、出産は痛くて辛くて恐怖そのものというイメージを持っていました。普通分娩を選んだのも、怖いけどもしかしたら出産だって今回だけかもしれないと思い、1度くらいは痛い経験もしておくか、という程度の意識でしかありませんでした。

主人が無痛分娩に反対したことも理由のひとつです。また、助産院を選んだのも、ただ単に病院や医療器具の冷たい感じが嫌いなだけだし、病院にある硬くて冷たい分娩台に一人取り残されるのも嫌、忙しそうな看護婦さんや助産師さんを捕まえてまで不安なことを質問するのも気が引けるから、という安易な理由からでした。

そんなふうに、精神的に出産に対する姿勢がダメな妊婦だった私が、出産を経験した今思うのは、妊娠して出産できるなんて、なんて素敵な経験をさせてもらえたんだろう、ということです。

たくさんの人に支えられて、温かい雰囲気に包まれて出産できたこと、懸命におっぱいを吸う赤ちゃん、お祝いしてくれた家族や友人、出産に際したどんなことをとってもとてもいとおしく感じられます。

毎日毎日、「産まれてきてくれてありがとう、私は今とても幸せよ」と赤ちゃんに語りかけています。産まれてきた赤ちゃんを胸に抱いて母乳をあげられることがどんなに幸せか、母乳を吸ってくれることがどんなに嬉しいか、妊娠中の私には想像もつきませんでした。

同時に、妊娠中にもっとたくさんのことをこの子にしてあげられればよかったと反省しています。私は妊娠中、気分が滅入っていることが多く、体調も優れず、食生活もあまり誉められたものではありませんでした。

赤ちゃんには無事産まれてきてほしいけど、出産はやっぱり怖いし、不安だし…。そう思うだけで、出来ることを模索するほどの気力も持てない、そんな毎日でした。今胸に抱いているこの子が、お腹の中でも気持ち・・・(文字化け)

1人でも多くの女性が「出産して本当によかった」と思えたら、本当に素敵なことだと思います。妊娠中も出産も大変なことが多いのは事実です。

しかしそういうことを経験できるのは女性の特権だと思います。また、大変なことがあるからこそ、何物にも代えがたい喜びも得られるのではないかと思います。

不安なことが多くても当たり前ですし、そんなときは一人で溜め込まず、頼れる人やものにどんどん頼って、ひとつずつ丁寧にゆっくりと、不安や恐怖から自分を解放してあげてください。

最後に、私が出産を機に自分が成長できたと思えるのは、お世話になった助産院の皆さんのお陰も大きな理由のひとつだと思っています。妊娠中から出産、退院まで本当にいろんなことを支え励ましてもらいました。

どんな不安なことにも丁寧に答え励ましてもらい、逆子がなかなか治らなかったときも陣痛に耐えるときも母乳の出があまり良くなく不安なときも、急かさず根気強く、「あなたなら大丈夫」と私の力を信じて励まして待ってくださいました。

「信じて待つ」ということがどんなに大きな愛情であるかを教えてもらいました。だからこそ、素敵な出産を迎えられ、あんなに痛んだ出産なのに、また出産したいとさえ思えます。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。一人でも多くの方の安産を祈っています。

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