陣痛促進剤をつかって出産した初産婦ゆりさん(仮名)の記録です。初めての出産と陣痛促進剤で陣痛を誘発するものの子宮口がなかなか開かずに、1日目は出産に至らず。2日目は再度、陣痛促進剤をつかって午後に出産しました。
陣痛促進剤2日目、12月25日の朝は下腹部の違和感は残るものの、陣痛といえる波は来ず。あまり眠れなかったからか着替える気にもなれずに検温だけしました。朝6時に分娩室へ行き、モニターをつけました。
看護師さんからは改めて、万がいち帝王切開に切り替えた場合を考えて、マニキュアやアクセサリー、指輪は外すように指示がありました。
朝食はあまり食べることができないまま、担当医と助産師さんの内診。子宮口が4㎝開いているが硬めだと診断さましたが、体力があるうちに進めたいのと、赤ちゃんも頑張っていると思うと陣痛促進剤を使うことに決めました。
陣痛促進剤は朝9時からで、前日に効果を感じることができなかったのでアロマはやめました。午前中からお腹全体に痛みがきました。冷や汗をかいて、自分から声を出すことが苦痛で、看護師さんの話は理解できますが頷くくらいでした。
昼食は痛みで時間の感覚もなく、スプーンや箸を持つことも一苦労で食べることができませんでした。
午前中は看護師さんに背中をさすってもらったり、腰をツボ押しのように押してもらうと痛みが和らぎました。自分では腰をさすることもできない状況でした。
看護師さんはずっとそばに付き添ってはくれないので、分娩室から出ていくときは引き止めたくなるほどさみしくなりました。ゆりさんは自分が初産だから、こんなにさみしくて不安になるのかと考えてしまいましたが、やがて強い痛みがくると何も考えることができなくなったそうです。
陣痛促進剤投与の午後は、痛くて点滴をしたまま分娩台からおりて、痛み逃しの木馬に乗りました。一時的には和らぎましたが、ゆりさんには看護師さんの腰押しのほうがラクになったそうです。
寝ているよりも座ったほうが、より子宮口が開きやすくなるとアドバイスをうけて座ってみましたが、ちょっと痛みが増して長く座ることはできず。右腕を下にして横になるとラクま気がしました。
午後には家族が分娩室まで来てくれました。ゆりさんは下腹部に力をいれそうになったら、母親におしりの肛門付近をぐっと押さえてもらって、いきまないようにしました。
陣痛促進剤を投与してから8時間たったときの内診では、担当医から「たぶん、あと2時間くらいで生まれるだろう」と話がありました。ゆりさんは、目安になる時間がわかったぶん安心しましたが、ここからは今まで以上に冷や汗をかきました。ここから看護師さんがバタバタしはじめ、家族は待合室に移動しました。
分娩台の背もたれをおこして、体を前のめりにして子宮口を開くようにイメージしました。かなり前かがみになりますが、前かがみで陣痛に合わせて声をだすと陣痛の波に乗りやすかったです。ゆりさんは「妊娠中のストレッチをやっていて良かった」と思ったそうです。
分娩台の頭上の丸いライトがついて下まで降りてきます。分娩台もお産用になり、ゆりさんはまた怖くなりました。でも、助産師さんの声が優しくはっきりしていてリードされると、本当にうまく進みました。
6時すぎにはパパが呼ばれて立ち合い出産をすることになりましたが、後で聞いたところ「前日の陣痛促進剤の様子をみていたから、今日は立ち会うことができたけれど急に分娩台にいる姿をみたら怖くて立ち会えなかったと思う」と話しました。
生まれる瞬間は突然、看護師さんがお腹をグーッと押したことでわかりました。会陰切開や赤ちゃんが出る痛みよりも、お腹を押されることが予想していなかったのでびっくりしました。
担当医の予想通り、赤ちゃんは夜7時過ぎに生まれました。泣き声を聞いたとたんに、疲れがどっと出て気を失いそうになりました。
赤ちゃんはすぐにタオルに包まれて処置室へ行きました。外からパパが見ていると、口に管を入れて飲み込んでしまった羊水などを取り除いたあと、産湯に入って体重をはかったそうです。そのあと分娩室に戻ってきましたが、ゆりさんは会陰切開の傷が大きくて、縫っている痛みで何もできずにいました。おそらくすでに麻酔が切れていたのでしょう。
胎盤はお腹を何人かで押して出しました。自然と出るとは聞いていたけれど、お腹をまた押されるとは思わず、この痛みが1日で1番痛かったように思えたほどです。
産後の処置が終わると、やっと赤ちゃんを抱くことができました。赤ちゃんはそのまま新生児室へ、ゆりさんは終わったとたんに空腹が気になって分娩台でおにぎりを食べました。この日は尿管をいれましたが、深夜に看護婦さんに付き添ってもらいトイレにいく練習をしました。会陰の痛みや疲れで、動きが鈍くて時間がかかったそうです。貧血にもなりました。
出産後、赤ちゃんを抱っこした時に体力の問題で、2日目の陣痛促進剤は心配だったけれど生むことに集中できてよかったと思ったそうです。
陣痛促進剤をつかうことは効率的に陣痛を誘発して、はやく赤ちゃんを産むことができるイメージでしたが実際は陣痛ばかりが先だって、赤ちゃんが子宮口まで降りてこない、子宮口もかたくて開いていないという状況で立ち往生しました。
どんな方法であれ、子宮口が柔らかく開くことがママにできる準備の1つだと感じました。ゆりさんも骨盤体操など子宮を開きやすくする体操の重要性は、産後のほうが実感できました。
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