体外受精体験談 うりぼうさん

基礎体温作成

←こんな基礎体温表を簡単作成。自分の基礎体温と妊娠した人たちとのシンクロ検索が可能

体外受精までの過程

1）不妊原因
　　男性不妊（精子濃度が低い、運動率が低い）
　　受精障害？（スプリットで行ったら顕微でしか受精しなかった）

2）体外受精までの治療スケジュール
2010年11月：病院デビューし、様々な検査

　私…基礎体温表・血中ホルモン測定・ヒューナーテスト・超音波検査・子宮卵管造営
　　→問題なし

　夫…精液検査
　　→精子濃度が低い、運動率が低い

2011年1月末：AIH　1回目　→　陰性
　　　3月初：AIH　2回目　→　陰性
　　　4月初：AIH　3回目　→　陰性

　→　体外受精に変更

3）IVFに踏み切った理由
夫が今年の12月より単身赴任で、海外勤務になることが決定したため、二人で相談して早めにステップアップすることを決定。

4）悩み
病院でもIVFに関して説明会があり、丁寧に教えてくれたのでIVFにそれほど抵抗は無かったが、金額の高さにはちょっと驚いた。

でも、赤ちゃんを授かれる可能性が非常に高くなるので、それには代えられないと思い決めた。また、補助が出ないか調べたところ、私が住んでいるところでは、20万もらえることがわかり少し安心した。

体外受精のスケジュールと卵巣刺激法

1）体外受精の準備
病院主催の説明会の参加が必須。開催日が土曜日のみとのこともあり、なかなか予約が取れなく大変だった。

2）卵巣刺激・薬に関して
2011年4月よりロング法にてスタート
　→まだ若いという理由よりロング法に決定

・ブセレキュア点鼻薬（HMGをはじめる8日前の高温期7日目から16日間）…AIHを行っていたため、それを補助できる。また、AIHでだめな場合、点鼻を続ければ自然排卵防止になる。
・HMG150IU（生理2日目より7日間）…卵胞数の増加と卵胞の成熟を促すため
・HCG5000IU（HMG7日目の22:30）…排卵誘発
・抗生物質（夫は採卵日の2日前より2日間、私は採卵日より4日間）…精液に菌が混じらないように、採卵時の傷や刺激等により炎症を起こさないため

＊HMGとHCGの注射は全て病院だったため、ほぼ毎日通院

3）超音波での確認
・生理2日目
・HMG4日目
・HMG7日目…採卵は10個くらいになるだろうとのこと

採卵、受精の様子

1）採卵まで
特に体調が悪くなることもなく、お腹の痛みも感じなかった

2）採卵（HVG注射の翌々日）
水分・食事を一切とらず8：20までに病院へ。夫の精液を持参。

ベッドに案内され、手術着に着替え点滴をうってもらう。看護士の方達が優しく話しかけてくれるので、それほど緊張もせずオペ室へ。先生を待っている間も、看護士の方達が話しかけてくれてリラックスできていた。

一通り説明が終わったあと、点滴に麻酔が加えられ、いつの間にか気を失っており、気付いたときにはまたベッドに寝かされている状態だった。採卵は10分程度だったと思う。傷みなし。

3）採卵後のトラブル
①尿が出ない（採卵日当日）
採卵後麻酔が覚めずに寝ていたが、トイレで目を覚ましてトイレに行くも尿が少ししか出ない・・・手術後のためガーゼ？をつめているためとのこと。

2回くらいトイレにいくもほとんど出ないが、膀胱は尿でぱんぱん。すぐにガーゼ？を取り出してもらい、11：30頃退院して、帰り道にトイレを見つけては行ってみるが出ない。

帰ってからも水分をたくさん取り、トイレに何回も行き、30分以上も頑張るが少ししか出ない。結局夜になって少しずつ改善してきたが非常につらかった。

②OHSS（採卵2日後位）
歩いているとお腹が突っ張る感じで痛い。胃が圧迫された感じ。

4）採卵数：16個
（理想は10~12個らしい。今回多かったためOHSSに）

5）採卵後先生より
今回は予想以上に多く取れたが良さそうな卵子ばかりとのこと。
それを聞いて安心。

6）受精方法：スプリット
8個…顕微授精→6個正常受精→4個杯盤胞・1個発育停止・1個変性→質の良い（BA）3個の杯盤胞を凍結

6個…体外受精→すべて受精せず

正直もっと受精すると思っていたので、この結果を聞いたときはショックだった。また、OHSSになってしまったため、今周期の移植がなくなり凹んだ。

胚移植、妊娠判定のこと

1）胚移植…自然周期
生理が2回きた後の排卵日頃病院にに行き、ET（移植）のタイミングを決定。HCG5000IUを打ち、排卵を促す。

排卵後5日目くらいに移植。移植前に中を洗浄するため何度もごしごしやられ非常に痛かった。 お腹の上からの超音波を見ながら、子宮まで入れた管を通して杯盤胞1個を移植。少し痛みがあるがそれほどでもなかった。

その後ベッドで30分ほど横になった後帰宅。痛みも特に無し。

2）移植後の薬
HCG5000UI…黄体ホルモンを活性化させるため
デュファストン…毎食後1錠ずつ　14日分

3）移植後の感想
無事着床して育ってほしい、体外でここまで育ってくれたから大丈夫と信じようと思った。夫もお腹に向かってちゃんと育つんだよと話かけてくれた。

4）妊娠判定まで
移植後6日目から茶色いおりものが出始め、生理がくると完全にあきらめる。途中薬もやめてしまったが、夫にまだ判定日まで時間があるからと怒られる。

茶色いおりものが出続けるものの量が増えず、また鮮血にもならないため、市販の薬で移植後10日目に妊娠判定すると「陽性」が出た。

茶色いおりものが心配のため、その日に病院に行って再度尿検査し、妊娠が確定。デュファストンを追加で処方してもらい、安静にとの診断。

体外受精の感想と今後の人へのアドバイス

採卵後トラブルに見舞われたり、費用が高いというデメリットもありましたが、今回運よく妊娠でき今日7週めの検診に行ったら、13mmの赤ちゃんを見ることができ、顕微授精を行って本当によかったと思います。

顕微授精をしてみて、初めて私達の場合はこのままAIHを続けていても妊娠できる可能性は非常に低かったということが分かりました。また、年齢がまだ若いというのも妊娠できた要因のひとつかもしれません。やはり早めにステップアップしたのがよかったのだと思います。

夫婦で不妊ということで喧嘩もしたり、いろいろ話したことも、夫婦仲を深めてくれました。夫が非常に協力してくれたことは非常に感謝しています。

これから体外受精を考えていらっしゃる方は、やはり夫婦でよく話し合うことが大切だと思います。

皆さんのところにも赤ちゃんが来てくれることを祈っております。

受精卵の写真

孵化中杯盤胞です。何かが飛び出しているので、大丈夫か心配でしたが、これは着床しやすい状態だと聞き安心しました。

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