年齢など絞り込みでるようになりました。苦しみを乗り越えた人たちの妊娠報告...
結婚してすぐにでも子どもが欲しかったのですが、授からず突然の発熱と下腹部痛で産婦人科を受診しました。卵巣の腫れがあり経過観察をしますといわれました。
すぐにでも赤ちゃんが欲しい事は伝えましたが、とにかく様子をみようと主治医に言われ通院し、半年後やっと不妊の検査と治療を開始しました。
一通りの検査の結果問題もなく、2回タイミングをみてもらった翌月に自然に妊娠しましたが、心拍確認後の流産をし手術後部分胞状奇胎と告げられ、身体が妊娠前の状態に戻るまでおよそ半年かかりました。
ますます赤ちゃんへの思いは強くなりましたが、タイミングを数回、人工授精もHMG~HCGで2回行いましたが妊娠せず精神的にも追い詰められていました。
2ヶ月ほどお休みし気持ちも変わるかもしれないと思い転院し、検査を再度し治療も再開しました。タイミングを取ってもらい人工授精も行いましたが、妊娠せず主治医から体外受精の言葉がでるようになりました。
主人の両親との関係での家庭内の問題もあり私も主人も精神的にとても疲れていましたが、もし私たちの子どもを授かることが出来るのなら、これ以上同じ治療を続けるよりも体外受精にチャレンジしてみよう、協力するからと主人がいってくれて、流産から2年後の今年2月からチャレンジしてみることにしました。
不妊専門でない私が通う病院なのですが、主人も仕事がお休みの日は一緒に待合室で待ってくれるようになりました。主人が積極的になってくれたことはとても大きかったと思います。
アンタゴニスト法でのチャレンジです。2回行いましたがおよそ同じようなスケジュールです。
生理開始3日目~9日目まで連日HMGフジ筋肉注射
8,9日目にはHMG+セトロタイド
10日目午後10時にHCG注射に切り替え
12日午前9時採卵
採卵から2日目にオオホルミンルテウムデポー筋注
採卵から5日目に胚盤胞移植、オオホルミンルテウムデポー筋注
移植から3日目にオオホルミンルテウムデポー筋注
移植から6日目にオオホルミンルテウムデポー筋注
移植から10日目に病院での尿検査にて判定
採卵の前々日に切り替えの注射としてHCGをうちに病院へ夜10時にいきました。採卵は9時からでした。8時30分病院到着。排卵済みでないか確認し、左に3個右に2個ほどみえてました。
小さいのも含めると左右で10個くらいでした。排便があったか確認されなかったというと浣腸をすることに。。。採卵中に出ては困るからじゃなく、便がたまってたら採卵しにくいそうです。
採卵室へ移動し下着をとり台の上へ上がります。右のお尻に麻酔がききやすくなるように筋肉注射をし左腕に点滴(生理食塩水?)を注入、血管細いね。っと看護婦さんに言われました。
血圧計を右腕に、左手に心音計をつけ、足には袋の様なものをかぶせました。その後先生が登場し、膣内洗浄をしました、私は結構これが苦手で、見えていないのですが膣内を洗われている感じが嫌で早く終わって欲しいといつも願います。。。
そして麻酔を点滴から入れます。1から数を数えてといわれ、確か10と言ったあたりから意識が遠のきました。目が覚めると採卵し終わったところで、後で看護婦さんに聞くと5分くらいだったそうです。
麻酔が効いているので採卵の痛みはまったくありませんでした。卵は五個とれました!沢山取れる方からしたら少ないのでしょうけど、前回一個しか採れなかったので大きな前進かなと思えました。
そのまま採卵室で休憩、旦那さんもといって看護婦さんが呼んでくれました。旦那といえば、ボーっとしている私の隣で看護婦さんと冗談まで言っててちょっとはずかしかったです。
休憩室へもどり1時すぎまでお休みしました。最後の内診でタンポンをぬかれ、卵巣などを先生がチェックし、問題なく。診察室で「子宮内膜が薄いことが気になる」と言ったら先生も「薄いですね。。また相談しましょうと。」
もし今回移植に適さなかったら凍結してホルモン補充で移植でもいいしとのこと。黄体ホルモンもいつも低いのですがというと「今回は沢山卵が出来てたから大丈夫でしょう」ということでした。
採卵から2日目受精の確認に行きました。5個中4個が受精分割していました。分割も早くいい状態だといってもらい安心しました。そして採卵から5日目に胚盤胞を一つ移植し、他の3つは凍結してもらいました。
胚移植当日午後2時半の予定でしたが、先生より連絡があり分割スピードが速いので時間変更となりました。主人に即連絡し、午後からお仕事お休み予定の所を早めて貰いました。午前中、洗濯、アイロン、布団干し、お掃除をすませ主人を待ち11時家を出発。
尿をためる為にペットボトルのお茶をたっぷりとのみながら病院へ。12時到着。すぐに診察室へ呼ばれ先生から説明がありました。一番スピードの速い胚盤胞を戻し、他の三つは凍結。
先生のカルテより、グレードは3AAが二つ、4BCが一つ。肝心の移植胚のグレードはみれませんでした。奥の部屋に呼ばれ主人は仕事へ戻る。1時間移植部屋で、部屋を移動して2時間休むので3時30分に来て貰う事に。
処置室へ入り、まずはおしりにオオホルミンルテウムデポー筋注をして、いつもの足袋をいれられて、結構待ちました、緊張がマックスに達したところ先生登場。「頑張りましょう」といつもの言葉。膣内洗浄がやっぱり不快でした。
前回初めての移植の時は尿がたまっていなくて、生理食塩水を注入され、しかも管がなかなか入らずいたかったのでたっぷり尿をためていっていました。お腹の上からの超音波で子宮内膜を映す。尿がたまってぱんぱんだったので、かなりもれそうでこらえるのに必死な感じでした。
前回はかなり時間がかかりましたが、今回はすんなり管が入り痛みもなく。先生がお願いしますと言うと培養室から卵をもって看護婦さん(培養士さん?検査技師さん?)が現れました。ぐりぐりお腹の上から押さえつけられる腹部超音波にギブアップ寸前。早く完了してぇと思ってました。
大切なお迎えなのになんだかもう早く終わってだなんて思いたくなかったのですが、、、、。完了後先生が培養室へ卵が残ってないか確認「問題なしです」ということでした。
終わってぱんぱんにたまった尿を抜いて貰うのがとても痛くて看護婦さんが困っていました、何回も管をさされ、最後には少し麻酔のかかるジェルのようなものをぬられ、尿を抜いてもらえました。
その場で1時間お休み、意識的にゆっくり深呼吸をして落ち着こうとしました。やっぱり緊張していたのか手を目の前にかかげると少し震えてました。部屋を移動して2時間休憩、のはずが隣のベッドにお産の方とその家族がぞろぞろ。
1歳くらいの女の子がずっと騒いでてとてもゆっくり眠れることのない状況でした。けれど、私も春頃にはこんな日を迎えられたらと前向きに考え、眠れませんでしたがよい想像をしました。
3時半ころ主人がお迎えにきてくれました。家に帰りベットでゆっくりと休みました。今回は移植から2日はゆっくり過ごそうと心がけました。私は勤めてゆっくりしないとばたばたと動いてしまうみたいです。
妊娠判定はBT10日目(胚盤胞移植から10日目)でした。うちの病院では尿検査のみでくっきり陽性がでましたが、BT7日目には自分で妊娠検査薬を試してうっすらと陽性反応が出ていました。
私が体外受精に踏み切ったきっかけは主人の頑張ってみようという前向きな言葉と流産してから2年経過したということでした。治療再開してからは1年半でした。
一回目の採卵はHMGフジ150単位スタートで途中から100単位で注射の量もあっていなかったためか採卵数は1つのみでかなり落ち込みました。胚盤胞まで育ち移植しましたが結果は陰性でした。
そこではじめて腹腔鏡手術を受けておいた方がよかったのではと悩みました。排卵誘発の採卵だったために2ヶ月は体外受精はできません。私の通っていた病院では受けることの出来ない手術だったため悩んでいました。
腹腔鏡手術では妊娠を妨げる軽度の癒着などが子宮内膜症もちと診断されていない人でもこの手術で発見されることはよくあるそうで、この術後は癒着がはがせた場合半年くらい妊娠しやすくなるそうです。
私たちの場合、腹腔鏡を受けるのに予約して3ヶ月以上かかるということでしたので、予約のみいれて、体外受精もその待っている間にしていこうという考えで私たち夫婦は決めたのですが、結局予約を入れに行く前に体調を崩し治る頃には次の体外受精のチャレンジに入っていました。
結果としては体外受精で陽性反応をもらえよかったのですが、治療を選択する時にはどちらが正解かというものがないので、夫婦ふたりで納得して選択することが後々後悔しないためには大事だなと思います。
体外受精というと知らない人からしたらものすごく人工的に手を加えている印象があるのでしょうけれど、結局は受精というとこをバイパスしているだけで、その受精卵が元気な赤ちゃんとして育って生まれてくれるかというところまでは人間の手ではどうにもできないんだということを経験した今とても実感しています。
ただ受精卵の写真をもらえたときはかなり感動しました。子どもが元気に生まれて大きくなったときにはこの写真を見せてきちんと話したいなと思っています。どれだけ待ち望んでいた大切な命なのかということを。
5日目胚盤胞で今回移植した胚です。