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基礎体温とホルモン検査

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不妊症の6大基本検査

不妊症の原因を調べる検査には、6大基本検査があります。これらの1通りの検査をすることで、一般不妊治療に必要な不妊原因が見つかることがほとんどです。基礎体温測定はその中でも最も重要視されています。

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基礎体温とホルモン検査

基礎体温とホルモン分泌

*イラスト今日の不妊診療から引用

ホルモン正常値

ホルモン卵胞期(月経3~7日目)黄体期(排卵後6~7日目)
LH(mIU/ml)1.8~7.01.0~7.8
FSH(mIU/ml)5.2~14.42.0~8.4
E2(pg/ml)50以下100以上
P4(ng/ml)1以下10以上
PRL(ng/ml)2.4~8.12.6~11.6
T(ng/ml)0.2~0.80.2~0.8

ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)

LHとFSHの2つの下垂体ホルモン。卵巣の刺激をして卵胞を育成や排卵を促し、また卵巣性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)を分泌させる働きをします。

ゴナドトロピンが異常低値を示すときは、低ゴナドトロピン性卵巣機能低下症とよばれ、間脳や脳下垂体が原因の排卵障害が疑われます。

またゴナドトロピンが異常高値を示すときは、高ゴナドトロピン性卵巣機能低下症とよばれ、卵巣機能に原因がある排卵障害が疑われます。

LH(黄体形成ホルモン)

下垂体から分泌され、卵胞の発育や排卵を促すホルモンです。FSHが低めでLHがやや高いと、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が疑われます。

FSH(卵胞刺激ホルモン)

下垂体から分泌され、卵巣を刺激して卵胞の発育を促すホルモンです。FSHが高いと早発性卵巣機能不全(POF)が疑われます。

エストラジオール(E2)

子宮内膜の肥厚、子宮頸管粘液の分泌など、女性を妊娠しやすい状態に整えるホルモンです。卵胞ホルモン(エストロゲン)は、エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)が3大エストロゲンと呼ばれ、中でもエストラジオール(E2)が最も活性が強く、エストロゲン=エストラジオール(E2)と表記されることも多いでしょう。

エストラジオールの検査時期は卵胞初期、排卵直前、黄体期があり、プロラクチンやLH、FSHと総合的に判定していくことになります。

プロゲステロン(P4)

基礎体温で高温を維持させるホルモンで、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を肥厚させます。(分泌期内膜)

黄体中期に血中プロゲステロンレベルが10ng/ml以下だと、黄体機能不全と診断されることがあります。ただしプロゲステロンレベルは、17ng/ml以上が理想とされています。

プロラクチン(PRL)

乳汁を分泌するホルモン「プロラクチン」が高値になり、排卵を邪魔することがあります。妊娠中や授乳中(生理が止まる)に放出されるプロラクチンが、妊娠していないのに大量に分泌されてしまうことを高プロラクチン血症といいます。

血中プロラクチンレベルは15ng/ml以下が正常とされています。しかし高プロラクチン血症と診断される人はかなりの高値を示し、多いときには100ng/ml以上になる人もいます。

潜在性高プロラクチン血症

日中に測定したPRLレベルが正常でも、夜間にプロラクチンの分泌量が上昇する人がいます。これを潜在性高プロラクチン血症といい、隠れた不妊原因の1つとしてあげられます。

潜在性高プロラクチン血症の診断方法は、TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)を投与して、脳下垂体からのPRLの放出を観察します。

テストステロン(T)

副腎や卵巣から分泌される男性ホルモン。高値になると体毛が濃くなったり、多毛やにきびなどの男性化兆候、あるいはPCOによる排卵障害が起こることもあります。

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