周期が24日以下を「頻発月経」、39日以上を「稀発月経」と呼び、妊娠が難しいとされます。ちゃんと排卵が起こっていれば問題ないこともありますが、どちらも無排卵と結びつきやすくなります。また月によって周期日数が変わるよりも、毎月同じような周期日数のほうがホルモンバランスが安定しています。ここでは月経日数が「24日以下」「25~34日」「35~39日」「40日以上」と4段階に分類し評価をしています。
平熱と同じように個人差があり、平均体温が高ければ妊娠しやすいとは言い切れません。基礎体温で大切なことは、高温期が14日程度あることと、温度の高低差が0.3度以上あることです。基礎体温が低い人の妊娠報告は少ないと思うかもしれませんが、それは元々、基礎体温が低い人が少ないからなのです。ただし体温が低い人は高い人よりも冷え性の傾向があります。冷え性は不妊の隠れた原因とされ、血行が悪くなったり、ホルモンバランスを崩したりしがちです。基礎体温が低い人は冷え対策に人1倍の注意が必要になります。
妊娠された方、241人の基礎体温データを調べたところ、生理予定日だった日までの平均体温は「36.54度」、低温期の平均は「36.34度」、高温期の平均は「36.76度」でした。高低温の差は0.42度という平均になりました。
低温期の平均と高温期の平均の差を「高低温の温度差」としています。体温が高くなる仕組みは、排卵後に卵巣から「黄体ホルモン」が分泌されるからで、通常、0.3度以上の高低差があれば正常とされています。無排卵の場合は体温は上がらずに、グラフは1直線となります。また赤ちゃんの卵の成長が未熟だったり、あるいは黄体機能に問題があると、黄体ホルモンが思うように分泌されずに体温が上がりきりません。高低温の温度差は次項目の、高温期の日数と連動していると考えてよいでしょう。ここでは温度差が「0.2度以下」「0.2~0.3度」「0.3度以上」と3段階に分類し評価をしています。
周期予想から割り出した「排卵日(体温が上がり始める前日)」以降を高温期としてカウントしています。高温期の日数は月経周期の長さの違いに関わらず、ほとんどの人が14日程度となります。これは体型や年齢にも左右されません。ただし高温期は低温期の平均体温と比べて0.3度以上差があることが望ましく、0.3度以下の日が「4日」以上あると黄体機能に問題があると言われます。高温期の日数はとても重要で、妊娠を継続できるかどうかは高温期の長さが1つの目安です。ここでは高温期の日数が「10日以下」「11~12日」「13日以上」と3段階に分類し、そして0.3度以上ある日が十分かを調べています。
低温期の最終日を「最大チャンス日」と設定しています。最大チャンス日を前後して、精子の生存期間を3日、そして卵子の寿命を1日足した「計5日間」をチャンス期間としています。(排卵日は人によって違いがありますので、最大チャンス日=排卵日ではありません)
チャンス期間(5日間)に少なくとも2回、可能なら3日以上の性交を持つことが望ましいでしょう。ここではチャンス期間と全体で何回の性交があったかを評価しています。
このフォーム↓は不都合や要望を運営者に送信する場所です