年齢など絞り込みでるようになりました。苦しみを乗り越えた人たちの妊娠報告...
体温測定には口腔温、直腸温、腋窩温があります。口腔で測る体温を口腔温といい、直腸温(肛門測定)より0.3~0.5度低く、腋窩温(腋の下)より0.5度高い体温になります。
基礎体温では細かい体温の変化(小数第2位まで)を読み取る必要があり、気温や外部環境を受けやすい腋窩温より深部温が測れる口腔温が適しています。直腸温は測定者に負担がかかるため通常は用いられません。
人間の体はパーツによって大きく体温が違います。一般的には体の内部(深部)なほど、新陳代謝が盛んで体温が高い傾向があります。それに対して皮膚や筋肉は外部環境を受けやすく、放熱して体温が低くなります。
そのため腋窩温は細かい体温測定には不向きで、基礎体温測定には口腔温が適しているのです。
人間の体温は運動や食事、興奮などですぐに影響してしまいます。そのため毎日同じ状態で測定するために、基礎代謝が最も低い朝起きたときに口腔温を測るのです。
どちらも目盛りが細かい婦人体温計ですが、水銀体温計とデジタル体温計の1番の違いは、実測式か予測式かということです。
水銀体温計は測定時間が5分ほどかかりますが、実測式なので正確な体温が測れます。毎日の体温がバラバラでうまく測れない人が水銀体温計を使ってみると、きれいな2相性のグラフになることがあります。
その他の長所としてはデジタル体温計に比べてかなり値段が安いことで、1000円以下でも信頼できるものが見つけられるはずです。水銀体温計の欠点としては、万が一の破損時に危険があることがあげられます。(*最近では見かけなくなりました)
一方のデジタル体温計の多くは、短時間(30秒~3分程度)で体温が測れますが、その数字は予測値だということです。このためデジタル体温計では体温が変動しやすい欠点があります。
しかし何といっても短時間で測定できて、ブザーで終了を教えてくれたり体温を自動で記録してくれるのは魅力です。また測定エラー表示や破損時に危険が少ないことが長所にあげられます。
*引用今日の不妊診療 P59
月経周期第6日から低温相最終日までの体温変動のうち、最低と最高の温度をそれぞれ含み、かつ基線に平行に引いた線内の領域(低温変動域)を脱した初日を高温相第1日とし、その前日を排卵日とみなす。
その排卵日から数えて、月経周期6日から排卵日までの体温の平均値(低温水準)より0.3度以上の体温に達するまでに要した日数を上昇日数とする。その上昇日数が4日以上かかる場合、黄体機能不全になる可能性があると判断する。
*ここまで引用
LHサージの2日後に、血中プロゲステロン値が2.5~4ng/mlになると基礎体温は上昇します。黄体期中期になると、プロゲステロンレベルは15ng/ml以上(10ng/mlから正常とされる)になりますが、このときに7ng/ml以下だと妊娠の継続は難しいとされています。